大熊製薬の糖尿病新薬「エンブロ」、メキシコで製造販売承認

| 入力:

中南米12カ国の申請先のうち7カ国で承認…現地市場拡大を加速

2型糖尿病治療薬「エンブロ錠」の製品。写真=大熊製薬

大熊製薬は27日、2型糖尿病治療薬「エンブロ 0.3mg(一般名:イナボグリフロジン)」がメキシコで製造販売承認を取得したと発表しました。

同社によると、中南米で製造販売承認を申請している12カ国のうち、メキシコに加え、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ドミニカ共和国、パナマの計7カ国で承認を得ました。

大熊製薬は、中南米全域で強固な流通網を持つ現地パートナー企業「アルセラ(Arcera、旧Moksha8)」と連携し、エンブロ事業での協業を継続的に広げてきました。中南米最大市場のブラジル、メキシコなど主要12カ国とエンブロの供給契約を結び、現地展開を加速させています。

メキシコは中南米地域の中でも、糖尿病有病率が最も高い国の一つです。国際糖尿病連合(IDF)の報告書では、メキシコを含む中南米地域で、急速な都市化に伴う身体活動の低下や、超加工食品中心の高カロリーな食習慣への変化、肥満人口の増加を背景に、糖尿病患者が急増しているとしています。

エンブロは、大熊製薬が国産36号新薬として開発したSGLT-2阻害薬に分類される2型糖尿病治療薬です。腎臓でブドウ糖の再吸収を担うSGLT-2タンパク質を阻害し、血糖値を下げる仕組みで作用します。この薬剤クラスは、血糖降下作用と安全性に加え、腎疾患・心不全領域でも治療上の利点が注目されており、中南米市場でも競争力が高いと評価されています。

特にエンブロは、SGLT-2に対する高い選択性を背景に、既存のグローバル大手製薬企業のSGLT-2阻害薬と比べて約30分の1水準となる0.3mgの低用量でも、同等またはそれ以上の血糖降下作用を実証しました。体重減少や血圧改善など、代謝性疾患の管理面でも強みを示しました。

大熊製薬のパク・ソンス代表は「今回のメキシコでの承認は、グローバルパートナー企業とともに注力してきた中南米市場拡大戦略が、実際の成果として証明された重要な分岐点です」と述べました。

×