服用が簡単で効果が強力… 米FDAの承認を控えた肥満薬三兄弟

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イーライリリーの錠剤、ノボノディスクの注射剤2種

昨年までグローバルな肥満治療薬市場を熱く盛り上げていたノボノディスクのウィゴビとイーライリリーのゼンバウンド。 アメリカでは同じテルゼパチド成分を2型糖尿病薬として使用するとマウンジャロ、肥満治療薬として使用するとゼンバウンドと呼ばれる。 韓国では用途の区別なくすべてマウンジャと呼ばれる。ロイター=聯合ニュース

昨年 12月、世界保健機関(WHO)の成人肥満治療薬使用勧告以降、ますます熱くなっている肥満治療薬市場が2026年にはさらに加熱する見込みだ。 市場に新たに登場する肥満治療新薬の効能が次々と明らかになっているためだ。

2026年肥満治療薬市場に登場する3種の新薬

国際学術誌 《アメリカ医学協会誌(JAMA)》の ‘メディカルニュース’は、今年アメリカ食品医薬品局(FDA)で承認される可能性が高い肥満治療新薬として経口用1種と注射剤2種を挙げた。 これらの新薬はそれぞれの特徴を前面に出し、ウィゴビやマウンジャのような既存製品とともに消費者の選択肢を広げ、今年の市場を牽引する見込みだ。

今年発売が期待される新薬はすべてノボノディスクとイーライリリーが開発した。 すでにウィゴビやマウンジャで既存の肥満治療薬市場を支配してきた製薬業界の巨人たちだ。

2026年に登場が予想される新薬は、イーライリリーの飲む錠剤であるオルフォルグリフロン、ノボノディスクの高用量セマグルチド(ウィゴビの成分)注射剤、そしてセマグルチドに空腹を抑えるカグリリンティド成分を複合したカグリセマ注射剤など3種である。

特にこの中でオルフォルグリフロンと高用量セマグルチドは2025年 6月に導入されたFDAの ‘国家優先順位バウチャー(CNPV)’適用対象に選ばれ、今年上半期に承認される可能性が高い。CNPVは国家安全保障や保健に直結する革新新薬に対して審査期間を従来の10~12ヶ月から1~2ヶ月に劇的に短縮する。 いわば新薬承認の高速列車に相当する。

イーライリリーの飲む肥満治療薬、最高 11% 減量

今年の飲む肥満治療薬市場を巡ってノボノディスクのウィゴビピルと激闘を繰り広げる準備をしているアメリカのイーライリリーのサンディエゴ本社。ロイター=聯合ニュース

まず経口薬であるオルフォルグリフロンはイーライリリーの製品である。 オルフォルグリフロンは臨床試験の結果、体重減少効果がかなりあることが示された。 高用量投与群で 11%、 低用量投与群では 7.5%の体重減少効果をそれぞれ示した。 プラセボでは 2%に過ぎず、効果を確認した。 肥満だが糖尿病がない成人 3100人を対象に実施した多国籍 3相臨床試験である。3相ではこの成分を 1日 1回ずつそれぞれ 6mg、12mg、36mgずつ 72週間投与し、プラセボ投与群と比較した。

イーライリリーの競合であるノボノディスクはすでに昨年 1月 5日にウィゴビと同じセマグルチド成分の経口肥満治療薬 ‘ウィゴビピル’をアメリカ市場に発売した。 これによりオルフォルグリフロンはこのようなノボノディスクに対するイーライリリーの会心の反撃の武器となる見込みだ。

服用直後にも食事可能という利点を持つ

ノボノディスクの飲む肥満治療薬ウィゴビピル。写真=ノボノディスクのホームページ

これまでウィゴビとマウンジャを前面に出して繰り広げてきたノボノディスクとイーライリリーの肥満治療薬市場の競争は、今年経口用肥満治療薬に戦場を移し、第2次対決に続く見込みだ。 経口用肥満治療薬は既存の注射剤に比べて価格も比較的合理的で、投与方法も簡便であるため、肥満治療薬市場に旋風を巻き起こすと予想される。 注射に対する拒否感や恐怖症がある人、冷蔵保存が必須の注射剤に不便を感じるユーザーは経口薬を選ばざるを得ない。

肥満治療錠剤の対決を前に、イーライリリーはオルフォルグリフロンの利点を強調している。 オルフォルグリフロンはウィゴビピルと同様に空腹時に少量の水とともに服用しなければならない。 しかし分子特性上、ウィゴビピルは服用後 30分間は何かを飲んだり食べたりすることができない。 しかしオルフォルグリフロンは服用に関係なく食事を摂取できる。

ウィゴビ成分を高用量で注射する製品、19% 減量

肥満治療用注射剤新薬を2種類準備しているデンマークのノボノディスクのコペンハーゲン本社ビル。ロイター=聯合ニュース

ノボノディスクは 昨年11月末に肥満成人患者のための高用量セマグルチド注射剤の追加新薬承認申請書を提出した。 この会社は肥満だが糖尿病がない 1400人を対象に高用量セマグルチド注射剤の多国籍 3相臨床試験を実施した。 同じセマグルチド成分を使用するウィゴビの場合、0.25㎎から始めて最高 2.4mgまで投与する。 しかし今回の臨床試験ではセマグルチド注射剤を 7.2mg または 2.4mgを1回注射する群とプラセボを注射する群に分けて進められた。 今回の臨床試験では低カロリー食と身体活動量の増加が同時に行われた。

その結果、平均体重減少率がセマグルチド 7.2mg投与群では約 19%で、2.4mg投与群の 16%より約 3%ポイント、プラセボ投与群の 4%より約 15%ポイント高くなった。

ウィゴビ成分に食物の胃排出遅延成分複合剤、20% 減量

2026年市場支配を狙ったノボノディスクの新薬承認申請はここで止まらなかった。 昨年 12月には新しい肥満治療薬であるカグリセマを承認を得るために新薬承認申請書をFDAに提出した。 カグリセマは新薬承認期間を大幅に短縮するFDAの CNPVに含まれていなかった。

週 1回打つ注射剤であるカグリセマは、既存のウィゴビの主成分であるセマグルチドにカグリリンティドという新しい成分を追加した。 2つの成分を併用することでシナジーを高めるように設計されている。

カグリリンティドはウィゴビやマウンジャに含まれる体重減少成分であるセマグルチドとは作用機序が異なる。 知られているようにセマグルチドは ‘グルカゴン様ペプチド 1(GLP-1)’ 受容体に作用して脳に満腹感を与え、脂肪蓄積を引き起こすインスリンの分泌を減少させ、血糖上昇を抑制する。 しかしカグリリンティドはホルモンであるアマリンを長時間作用するように分子を再設計した成分である。 アマリンは食後に分泌され、食欲を調整するだけでなく、食物の胃排出を遅延させることで空腹を抑える。

3相臨床試験は糖尿病なしで肥満または過体重であり、肥満関連疾患を1つ以上持つ成人 3400人を対象に 68週間行われた。 セマグルチド 2.4mgとカグリリンティド 2.4mgが一緒に入っているカグリセマを注射した群と、それぞれの薬剤を 2.4mgずつ単独投与した群に分けて進められた。

その結果、カグリリンティドとセマグルチドを一緒に投与した群では平均約 20%の体重減少が見られた。 セマグルチドのみ投与した群は 15%、 カグリリンティドのみ注射した群は 11.5%の平均体重減少を示した。 プラセボ投与群の体重減少は平均 3% レベルであった。

糖尿病を持つ過体重または肥満成人を対象に別途行われた小規模 3相臨床試験では、カグリリンティドとセマグルチドを一緒に投与した群とプラセボ投与群を比較した。 その結果、2群間の平均体重減少差は 10%ポイントであることが示された。 これは糖尿病がない群の体重減少効果の差よりも少なかった。 糖尿病がない肥満または過体重群でより良い効果が見られたということである。

問題は副作用である。 肥満治療薬特有の胃腸障害などの副作用がかなり見られた。 それにもかかわらず、切実な人が求める肥満治療薬の特性上、消費者はある程度の副作用は甘受するだろうと予想される。 今年も肥満治療薬市場は熱く盛り上がり、絶えず多様なニュースを生み出すと見込まれる。

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