ジェニファー・ローレンスも口にした「バッカルファット除去」 位置は95%が誤認

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【パク・ジュンギュの美容整形の原理】口角脇のふくらみ、真の原因は「顎が小さい」可能性も

最近、俳優のジェニファー・ローレンスが美容施術について語り、「バッカルファット除去(buccal fat removal)をやってみたいけれど、みんなに気づかれそうでできない」と話したインタビューが話題になりました。

「バッカルファット除去」という名称だけを聞くと、かなり効果が高い手術のように受け取られがちです。頬の脂肪が多い顔で脂肪を取れば、なめらかでシャープな輪郭になりそうだと想像しやすいからです。そのためか、実際にカウンセリングをすると、この手術の効果を誤解している方が本当に多いです. 

バッカルファット除去は、単に「顔を小さくする手術」ではありません。バッカルファットのボリュームを減らして頬骨の下に陰影をつくり、相対的に頬骨がより目立って見えるようにする手術に近いです。

実際、医学文献でも、適切な患者でバッカルファットを除去すると頬のふくらみが減り、頬骨の突出が強調されると説明しています。

バッカルファット除去は頬骨の下に陰影をつくり、相対的に頬骨がより目立って見えるようにする手術に近いです。写真= Cleveland Clinic
バッカルファット除去は頬骨の下に陰影をつくり、相対的に頬骨がより目立って見えるようにする手術に近いです。写真= Cleveland Clinic

頬骨の突出が不足しがちな欧米人の顔では、角ばった印象を生かして立体感を加える効果が期待できます。

しかし、すでに頬骨が横に広い、あるいは目立って見える日本人の顔で、頬骨下のボリュームまで減らしたらどうでしょうか。顔が小さく見えるのではなく、むしろ頬骨がより強調され、頬がこけて見えることがあります。年齢とともに顔の脂肪が自然に減っていくと、くぼみがさらに気になりやすくなる可能性も考える必要があります. 

バッカルファット除去を希望して相談に来る方と話してみると、多くは「バッカルファット」の位置に関する誤解から、過度な期待を抱いています。個人的には、少なくとも95%以上がバッカルファットの位置を誤って理解していると感じます。

 「バッカルファットを取りたい」という方の多くは、口角の下側のふくらんだ部分を指で示します。

「ここ、バッカルファットが多すぎませんか?」

バッカルファットが悩みだという方のほぼ全員が指すのは、口角の下側のふくらんだ部分です。この部分はバッカルファットではありません。写真=シュアーズ美容外科
バッカルファットが悩みだという方のほぼ全員が指すのは、口角の下側のふくらんだ部分です。この部分はバッカルファットではありません。写真=シュアーズ美容外科

バッカルファットは、頬の中央部のやや上方に位置します。したがって、ここがふくらんで見えるのはバッカルファットが原因ではありません。

口周りの筋肉や軟部組織の影響かもしれませんし、顔の骨が軟部組織を十分に支えられず、そのように見える場合もあります。こうしたケースでバッカルファットを除去すると、本人がなくしたかった口周りのふくらみはそのまま残り、的外れに頬骨の下だけがくぼむことが起こり得ます。

では、口角の横がふくらんで見える人はどうすればよいのでしょうか。

ここで意外な話が一つ出てきます。カウンセリングをしていると、「バッカルファットが出ている」と言う方が、併せて抱えていることの多い悩みがあります。

「頬がすごくふくらんでいます。」

「口元も出て見えます。」

「人中もすごく目立って見えます。」

「二重あごもある気がします。」

本人は4つの問題があると思い、バッカルファット除去も調べ、口元を引っ込める矯正も考え、人中を短くする手術や二重あごの脂肪吸引まで探すこともあります。

ところが、よく見ると、こうした印象のかなりの部分が1つの原因から始まっている場合があります。つまり、オトガイ(顎先)が後方に引っ込んでいる「顎が小さい」状態です。

下顎とオトガイの前方支持が不足すると、口周りの軟部組織が十分に引き上げられず、口角周辺が厚ぼったく重たい印象に見えることがあります。オトガイに比べて口は相対的により突出して見え、人中も目立って見えます。顎下の長さと支持も不足し、実際には脂肪が多くなくても二重あごのように見える場合もあります。

写真=シュアーズ美容外科
写真=シュアーズ美容外科

こうした顔で、突出やふくらみとして見える部分だけを一つずつ取り除こうとすると、複数の手術が必要になります。しかし原因が顎の支持不足であれば、話は変わります。

オトガイを適切に前方へ移動させて下顔面の支持をつくるだけで、口周りが整い、突出して見えていた口元と人中の印象が弱まり、顎下のラインまで一緒に改善することがあります。

4つの問題があったのではなく、実は1つの骨格の問題が複数の見え方として現れていた、ということです。

「顎が小さい」状態を矯正するだけで、複数の問題が同時に解決することがあります。写真=シュアーズ美容外科
「顎が小さい」状態を矯正するだけで、複数の問題が同時に解決することがあります。写真=シュアーズ美容外科

もちろん、実際にバッカルファットが多い人もいます。顔の骨格と脂肪分布が適切であれば、バッカルファット除去が良い結果につながる場合もあります。

重要なのは、脂肪を取るか取らないかではありません。自分が嫌だと感じるそのふくらみの原因が何なのかを、まず知る必要があります。

美容整形で最もよくある誤りの一つは、目に見えるものをそのまま原因だと思い込むことです。突出して見えれば減らし、厚く見えれば取って、長く見えれば切り取ります。

しかし、顔はそれほど単純ではありません。

時には、突出している部分を減らすよりも、不足している部分を適切に支えるほうが、はるかに自然に、顔を小さく整った印象に見せることがあります。

バッカルファット除去を検討しているなら、まず鏡でなくしたい頬の脂肪を探すより、1つ自問するのがよいでしょう。

「あの頬の脂肪は、本当にバッカルファットが原因なのだろうか?」

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