健康診断はどこで受けても同じ? 本当の差が出るのは「異常所見の後」

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年末の健診ラッシュ前に確認を――年代別の必須検査から、異常所見後の受診・追加検査へのつなぎ方まで

40、50代からは、がんや慢性疾患の発症リスクが高まります。家族歴や生活習慣などを踏まえ、自分に合ったオーダーメイドの健診項目を設計してみることも必要です。写真=クリップアート

「今年は何を追加で検査すべきだろう?」

健康診断のたびに頭を悩ませる人は少なくありません。40代では胃がん・乳がん検診が本格化し、50代からは大腸がん検診が加わります。60代以降は骨密度や認知機能、身体機能まで確認する必要があります。

ただ、検査は多ければ多いほどよい、というものではありません。年齢や性別、家族歴、喫煙歴、既往症に合った検査を取りこぼさないことが先決です。

40代は何を始め、50代は何が追加されるのか

40歳から国の胃がん検診が始まります。2年に1回受けられます。女性は40歳から乳がん検診も2年に1回受けます。子宮頸がん検診は20歳以上の女性が対象です。

40歳ではB型肝炎検査も含まれます。高血圧・糖尿病・脂質異常症といった慢性疾患リスクも、本格的に確認していく時期です。

50代になると大腸がん検診が追加されます。国の健診では、50歳以上の男女に毎年便潜血検査を行い、陽性の場合は大腸内視鏡で確認します。

喫煙者であれば肺も確認が必要です。国の肺がん検診は、54~74歳のうち、30パック・イヤー(1日1箱を30年間吸った程度)以上の喫煙歴がある高リスク群が対象です。56歳ではC型肝炎抗体検査を受け、肺機能検査は56歳と66歳に実施します。

ただし、年齢に達したからといってCTや超音波検査をむやみに追加する必要はありません。家族歴や過去の検査結果、喫煙歴などによって必要な検査は変わります。

東莱奉生病院のキム・イナ課長(家庭医学科)は「40、50代からはがんや慢性疾患の発症リスクが高まるため、自分に本当に必要な検査を選ぶことが重要です」と指摘。その上で「年齢や家族歴、生活習慣などを考慮し、医師と相談して自分だけのオーダーメイド健診リストを設計してみるのも賢い方法です」と話しました。

体の特性を無視したまま健診項目の数だけを増やすと、本当に必要な重要疾患を見落とすおそれがあるためです。過剰診断や不要な医療費支出につながることもあり、一部の精密検査は体に負担をかける場合もあります。検査を多くすれば健康になれる、という話ではありません。

60代からは「がん」だけ見ればよいのか

60代以降は、がん検診に加えて骨や認知機能、転倒リスクまで確認する必要があります。女性は54、60、66歳で骨密度検査を受けられます。

66歳からは認知機能検査が2年に1回実施され、66、70、80歳では高齢者身体機能検査も含まれます。この年代では、高血圧や糖尿病を単独で見るのではなく、腎・肝機能、服用薬、既往症をあわせて確認することも重要です。

70代でも同様です。ただ、年齢が高いという理由だけで検査を増やし続けるのは望ましくありません。現在の健康状態と既往症を基準に、必要な検査を選ぶべきです。

年代別に何を見落とさないべきか

国の健診項目は性別と正確な年齢、リスク要因によって異なります。ここで(*)肝がん高リスク群は、肝硬変、B型肝炎ウイルス抗原陽性、C型肝炎ウイルス抗体陽性などに該当する人を指します。なお、上の表は代表項目のみを整理したもので、本人が正確に対象となるかどうかは国民健康保険公団を通じて確認する必要があります。

健診センターの本当の差は「その次」

健康診断の基本的な枠組みは、どの指定健診機関で受けても大きくは変わりません。

差が出るのは、異常所見が出た後です。

「マンモグラフィで異常が見えた」。「胃内視鏡で生検が必要だ」。「心電図が異常だ」。「血液検査で肝臓や腎臓の数値が良くない」

こうしたとき、患者に必要なのは結果票1枚ではありません。どの診療科を受診すべきか、追加検査が必要か、どれくらい早く確認すべきか、という点です。

ここで総合病院の健診センターの強みが生きます。同じ病院内で健診結果を専門診療科につなげ、必要に応じて超音波・CT・MRI・内視鏡といった追加検査へ進められます。マンモグラフィ後に追加確認が必要となれば乳腺外科の診療と超音波検査へ、別の臓器で異常が見つかれば該当する専門科の診療へつなぐ、という流れです。

東莱奉生病院のキム・イナ課長は「健診結果票に書かれた見慣れない医学用語のため、がんのような深刻な病気を先に思い浮かべて不安になる患者が多い」と説明し、「どの病院のどの診療科を受診すればよいのか分からず、戸惑うケースもあります」と述べました。

さらにキム課長は「健診センターと専門診療科が連携していれば、必要な診療と追加検査を迅速に進められます」とした上で、「既存の検査資料を共有できるため、不要な重複検査や費用負担を減らすのにも役立ちます」と説明しました。

健診予約を年末まで先延ばしすると損をする理由

今年の健康診断の対象者で、まだ受診していない場合、年末まで先延ばしする理由はありません。毎年、年末になると受診を先送りしてきた人が集中し、予約自体が簡単ではありません。

健診で異常が出れば、追加の診療や検査に改めて時間が必要になります。健診日程を早めに押さえておくべき理由です。

結局、健康診断は「どれだけ多く検査したか」を競うものではありません。40代では何を始めるべきか、50代では何が追加されるのか、60、70代では何を見落とさないべきかを知ることが先です。

そして、異常が見つかったなら、そこで終わらせてはいけません。必要な診療と追加検査まできちんとつながること――そこまでが健康診断です. 結局、結果票1枚で終わる病院と、診療と追加検査までつながる病院。その分岐点で、健診センターの本当の差が表れます。

自分の年代に合った健康診断の項目があります。そこに家族歴や生活習慣などを加味し、自分だけのオーダーメイド健診項目を設計することが必要です。写真=東莱奉生病院 健康診断増進センター。
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