
ソウル大学病院とソウル聖母病院、セブランス病院は2等級、ソウル峨山病院とサムスンソウル病院は1等級となりました。釜山大学病院は全国の上級総合病院の中で唯一、3等級でした。
健康保険審査評価院が31日に公表した「2025年(第5回)患者体験評価」の結果です。患者体験評価は、実際に入院した患者に対し、医療スタッフが話をよく聞いてくれたか、治療過程を十分に説明したか、尊重されていると感じたかなどを直接尋ねます。患者安全と病院環境、患者の権利保障、情緒的支援も確認します。患者が入院中に経験した医療サービス全般を評価する制度です。
ソウルの上級総合病院14施設は、1等級と2等級がそれぞれ7施設で、半数ずつに分かれました。ただし、今回の等級を「どこが治療をより上手に行うか」を示す成績表として受け止めるのは適切ではありません。手術の成功率や死亡率、がん・心疾患といった重症疾患の治療成績を比較した結果ではないためです。

ソウルの上級総合病院、1・2等級が7対7に 分かれる
ソウルの上級総合病院は、等級が二分されました。1等級にはソウル峨山病院、サムスンソウル病院、ソウル聖母病院のほか、高麗大学安岩病院・九老病院、慶熙大学病院、建国大学病院が入りました。
ソウル大学病院とセブランス病院、江南セブランス病院、江北サムスン病院、梨花女子大学木洞病院、中央大学病院、漢陽大学病院は2等級でした。ソウルの上級総合病院で3等級以下はありませんでした。

全国に目を向けると、釜山大学病院が際立ちます。全国47の上級総合病院のうち、3等級は同院のみでした。3等級は総合点数が80点以上85点未満の機関に該当します。
釜山大学病院の7つの評価領域の点数を単純平均すると83.44点で、上級総合病院の中で最も低くなりました。ただし、この数値は7領域の点数を単純に平均したもので、審査評価院が等級を決める際に用いる総合点数とは異なります。
ソウルの総合病院でも差が出ました。江東聖心病院、江東慶熙大学病院、順天郷大学ソウル病院、仁済大学上渓白病院、汝矣島聖母病院、恩平聖母病院、翰林大学漢江聖心病院など7施設が1等級でした。警察病院、ソウル医療院、ボラメ病院、梨花女子大学ソウル病院、中央報勲病院などを含む14施設は2等級を受けました。
2017年に開始…病院別の「等級公表」は今回が初
患者体験評価は2017年に導入され、今回が5回目です。第1回の結果は2018年、第2回は2020年、第3回は2022年、第4回は2024年に公表されました。
これまでは機関別の総合点数と領域別点数を公表してきました。今回の評価からは、病院別の総合点数を1~5等級に区分して提示しました。1等級は総合点数90点以上、2等級は85点以上90点未満、3等級は80点以上85点未満です。
等級が付いた363施設のうち、1等級は57施設で15.7%でした。2等級は85施設(23.4%)、3等級129施設(35.5%)、4等級80施設(22.1%)、5等級12施設(3.3%)でした。残りの11施設は等級算定から除外されました。
今回の調査は2025年8月から12月まで、全国の上級総合病院と総合病院376施設で実施されました。対象は1日以上入院した満19歳以上の成人のうち、退院後2~56日以内の患者でした。外来患者は評価対象に含まれませんでした。
退院患者63万487人にモバイルウェブのアンケートを送り、13万435人が回答しました。デイホスピタル病棟と緩和ケア病棟、小児青少年科、精神健康医学科の入院患者も調査対象から除外されました。
患者本人確認は91.40点…「慰め・共感」は82.37点
病院別の等級と同じくらい重要なのは、患者が実際の入院生活で何を評価し、何に不足を感じたのかという点です。
全体の総合点数は87.54点でした。7つの領域のうち、全般的評価が89.31点で最も高くなりました。看護師領域が88.99点、患者安全と病院環境が88.86点、患者の権利保障が87.70点と続きました。医師領域は86.89点、投薬および治療過程は86.35点でした。
最も低かった領域は、今回新たに分けて評価した情緒的支援で82.37点でした。
項目別に見ると差はさらに明確です。投薬や検査などの前に医療スタッフが患者本人かどうかを確認したかを尋ねる「患者本人確認」は91.40点で最も高くなりました。看護師の尊重と礼儀も90.46点と高い水準でした。
一方、病気のため不安だったりつらかったりする時に医療スタッフから「慰めと共感」を得られたかは82.37点で最も低くなりました。「医師と会って話す機会」は84.11点、「回診時間に関する情報提供」は84.76点でした。
患者が相対的に不足を感じたのは、先端機器や病室の設備というより、医療スタッフとのコミュニケーションに近い部分でした。医師と十分に話せたか、いつ回診があるかを把握できたか、つらい気持ちをくみ取ってもらえたかといった体験で、相対的に低い点数となりました。
1等級でも「治療の腕前が1等級」とは限らない
今回の結果を、病院の総合的な序列を示す一覧表として読む際には注意が必要です。
上級総合病院は重症・高難度の患者を多く診療します。病院ごとに患者の重症度や年齢、診療科の構成、入院期間も異なります。こうした違いは、患者が体感する医療サービスにも影響し得ます。
そのため、ソウル大学病院やセブランス病院が2等級だったからといって、医療水準そのものが2等級という意味ではありません。逆に、患者体験評価で1等級を受けたからといって、重症疾患の治療成績まで他院より優れていると断定することもできません。
今回の評価が問うているのは別の点です。「治療を受けている間、私の話を聞いてくれたか、十分に説明してくれたか、尊重され安全だと感じたか」という点です。
病院の名声や治療能力だけでは捉えにくい、入院患者が実際に経験した医療サービスを示す点に、今回の評価の意義があります。
