
冷蔵庫を開けたときに感じる不快なにおいは、よくある悩みだ。キムチ、玉ねぎ、魚などさまざまな食品を一緒に保存するとにおいが混ざり、時間の経過とともに庫内に湿気がたまるためである。冷蔵庫のにおいを放置すると、細菌やカビが繁殖しやすくなるため、早めに対処したい。市販の消臭剤を使ってもよいが、家にある身近なものだけでも冷蔵庫のにおいは抑えられる。
冷蔵庫の管理から始める
まず、におい対策の前に、冷蔵庫自体をきちんと管理することが先決だ。においの強い食品を密閉容器に移し替えず、箱やビニール袋などに入れたままにしていると、いくら消臭しても結局またにおいが出てしまう。チーズやねぎなど、においが強い食品は密閉保存が必須である。肉類や野菜を入れる引き出しまで丁寧に確認し、食べない食品があれば早めに処分したい。
傷んだ食品を片付けたら、冷蔵庫の引き出しや棚も中性洗剤で洗浄する必要がある。洗浄後は乾いたタオルで拭き、しっかり乾燥させる。このとき重曹を使うと、消臭と抗菌の両方の効果が期待できる。洗浄した日は、普段より冷蔵庫の温度を低めに設定するのもよい。温度が低いほど、清潔な空気が庫内の隅々まで行き渡りやすい。さらに、ドアのゴムパッキンやすき間なども、酢を2〜3%に薄めた水で拭いておきたい。
冷蔵庫の中にトイレットペーパー、3週間ごとに交換を
このように掃除をしても、食品を入れると再びにおいが出ることがある。これは、どの家庭にもあるトイレットペーパーで軽減できる。トイレットペーパーを1ロールそのまま冷蔵庫に入れると、空気中の水分が吸収され、悪臭が減る。置いておいたトイレットペーパーは3週間ごとに交換すると、におい対策として効果的だ。
ただし、トイレで使用済みのものではなく、新品のトイレットペーパーを入れること。すでに使用したものや、棚などに置きっぱなしにしていたトイレットペーパーは、細菌が増えるリスクがある。冷蔵庫に入れたトイレットペーパーの表面がしわしわになり、湿ってきた場合は、3週間を待たずにすぐ新品に交換すればよい。
レモンの切れ端と食パンも効果的
レモンの切れ端を冷蔵庫に入れておくのも効果的だ。酸性食品であるレモンにはクエン酸が豊富に含まれる。クエン酸はアンモニアなどのアルカリ性のにおいを中和し、消臭剤のように働く。レモンを細かく切り、少なくとも4時間以上冷蔵庫で保存すればよい。12時間ほど経ったら新しいレモンに交換するのがおすすめだ。時間が経つほどレモン自体も劣化し、においの原因になり得るため、交換のタイミングを逃さないようにしたい。
食パンをアルミホイルで包み、箸で穴を開けて冷蔵庫内に置く方法にも消臭効果がある。食パンには微細な穴が多い。悪臭の分子を効率よく集められるというわけだ。古い食パンでも消臭効果は期待できるため、できれば賞味期限切れの食パンを活用すると経済的である。
コーヒー粉、揮発性化合物の吸着に役立つ
食パンのように表面に微細な穴が多い炭も、冷蔵庫に入れておくと効果が高い。炭の分子構造は網目状になっているため、においの原因物質が付着しやすい。炭は塊のまま使えばよい。
コーヒー粉は、独特のほのかな香りを残すだけでなく、揮発性化合物を吸着する。コーヒー粉をふたのない容器に入れて冷蔵庫に置くと、さまざまなにおいが抑えられる。このときコーヒー粉は完全に乾燥している状態であることが重要だ。水分が残っているコーヒー粉は、かえってカビを招き、汚染の原因になる。
