
どれほど疲れていても、運動だけは欠かさない人がいます。 運動習慣を守ろうとするのは良いことですが、 疲れた体に運動は本当に効果があるのでしょうか? 実は、疲れているときは運動や重要な決断などを避けたほうがよいのです。 疲れた状態で行うと、 かえって後になって後悔する可能性が高いからです。 疲れているときにすると、 むしろ自分にとってマイナスになりかねない行動 9つを確認しましょう。
◆ 重要なプロジェクトを進めない
可能であれば、 重要なプロジェクトは疲れが取れて頭が冴えたときに、きちんと対応するのが望ましいでしょう。 米国デューク大学の研究結果によると、 睡眠不足の成人は、ある事柄を肯定的に捉える可能性が高く、 否定的に捉える可能性は低いとされています。 つまり、疲れているときに下す決断は、十分に休んで気分がすっきりしているときの決断より、はるかに良くない可能性があるということです。
◆ 激しい 運動をしない
消耗していて非常につらいときは、まず休息を取るべきです。 日常のルーティンをこなすエネルギーすらないのに、 疲労を押して激しい運動をするのは時間の無駄です。 運動効果を十分に期待できないためです。 激しい運動よりも、歩行や 自転車などの軽い有酸素運動が適しています。 無理をすると、筋肉のけいれんを起こしたり、けがをしたりしやすくなります。
◆ ソーシャルメディアにアクセスしない
Facebookや Instagramなどのソーシャルメディアにアクセスすることを、休息やストレス解消だと感じる人もいるでしょう。 しかし、それが原因で取り返しのつかないミスをしてしまうことがあるため注意が必要です。 疲れていると判断力が鈍り、自制心も弱くなります。 その結果、投稿した内容を後になって大きく後悔する落とし穴にはまるリスクが高まります。 就寝前にスマートフォンを長時間使うと、 光の影響で脳に悪影響が及び、熟睡できない可能性もあります。
◆ 通常の睡眠パターンから外れない
疲れていると、普段の睡眠パターンから外れやすくなります。 いつもより早く寝たり、 いつもより遅く起きたりしたくなるかもしれません。 しかし、こうした衝動は抑える必要があります。 睡眠パターンを変えると、睡眠リズムが不規則になり、熟睡しにくくなります。 できるだけ同じ時間に寝て、 同じ時間に起きることが健康に良いとされています。 特に夜は 7〜8時間の睡眠を確保するよう心がけましょう。
◆ お酒を飲まない
寝る前にワインを1杯飲めば、休息やストレス解消に役立つのでしょうか? そうではありません。 就寝前に飲酒すると寝つきは良くなることがありますが、 最も深い睡眠タイプとされるレム(REM) 睡眠が十分に得られない可能性が高まります。 また、夜中や明け方に突然目が覚めることもあります。 関連研究によれば、 アルコールは睡眠の質を低下させ、体が最適な状態を保とうとする恒常性(ホメオスタシス)を妨げます。
◆ 昼寝をだらだら長くしない
正しい姿勢で短時間の昼寝をすること自体は悪くありません。 できるだけ早い時間帯に 20〜30分、楽な姿勢で昼寝をすると、夜の睡眠を妨げずに気持ちを整えるのに役立ちます。 しかし、午後の遅い時間に長く寝てしまうと、夜にきちんと眠れなくなり、 翌日も疲れるという悪循環から抜け出しにくくなることがあります。
◆ カフェイン飲料をたくさん飲まない
コーヒーを飲み続ければ疲労感から抜け出せると思いがちです。 しかし、体内でカフェインの効果が切れると、再びだるくなることが少なくありません。 カフェインの半減期は最大で 5時間です。 摂取したカフェインのおよそ半分が、 5時間後も体内に残っているという意味です。 脳はカフェインが体内に残っていることを認識しており、 それが夜の熟睡に悪影響を及ぼす可能性があります。 午後 1時以降はカフェインの摂取を控えるのが望ましいでしょう。
疲れていると、些細な意見の違いでも言い争いになりがちです。 ハーバード大学医学部とカリフォルニア大学バークレー校の共同研究によると、 睡眠不足のときは感情のコントロールが難しくなります。 また、疲れていると他人の表情を正確に読み取ることも難しくなります。 パートナーの意図を誤って解釈してけんかになる恐れがあるため、特に注意が必要です。
◆ ジャンクフードを摂取しない
ジャンクフード(高カロリー・低栄養の食品)は、脂っこくカロリーの高いファストフードや インスタント食品などで、健康に良くありません。 睡眠不足になると、脳の意思決定をコントロールする領域が鈍くなり、欲求に関わる領域は増幅されます。 そのため、脂質が多く高カロリーな食べ物を強く欲するようになります。 全粒穀物、 たんぱく質、 野菜を選び、バランスの取れた食事を心がけましょう。
