
朝起きると胃がヒリヒリする。前日に酒まで飲んだせいで、さらにひどい。胃の粘膜に炎症が起きたのではないか。みぞおち周辺の痛みや消化不良、吐き気まであれば、胃炎を疑う必要があります。胃炎は、胃粘膜に損傷と炎症がある状態を指します。胃粘膜は胃の内側を覆い、食べ物と直接触れます。強い胃酸から胃壁を守る役割があります。胃粘膜が傷つくと、表面がただれたり炎症が起きたりします。
刺激の強い薬を空腹時に飲むと…胃粘膜の炎症リスク
アスピリンや鎮痛薬、酒のように胃粘膜を傷つける薬剤や物質にさらされると、胃粘膜に急性の炎症が起きることがあります。胃酸分泌が増え、胃粘膜の血流が減ることで、胃粘膜の粘液層が破壊されます。刺激の強い薬を飲む際に「食後30分」を強調するのは、胃粘膜を保護するためです。こうした急性胃炎は、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染でも起こり得ます。胸の中央にあるみぞおち部の痛みや、吐き気、嘔吐といった症状が突然出るケースが多いです。
塩分の多い食品、脂っこい食品、炭酸飲料、辛い食品…カフェインの過剰摂取も控えて
日ごろから塩分の多い食品や脂っこい食品、炭酸飲料、辛い食品など刺激の強い食品を好むと、胃炎の発症リスクが高まります。食事時間が不規則で、過食を繰り返すことも影響します。酒、たばこ、カフェインの過剰摂取も避ける必要があります。自分に合わない食品を無理に食べることも、胃の健康にはよくありません。したがって、前述の食品や生活習慣を節制することが、胃炎の予防に役立ちます。胃の炎症が長く続くと、胃粘膜が薄くなる萎縮性胃炎や、胃粘膜が腸粘膜に変化する腸上皮化生が生じることがあります。
ストレスが続くと…神経性胃炎
ストレスなどによる神経性胃炎もあります。胃内視鏡検査で胃炎の所見があり、治療を続けても症状が改善しない場合を指します。胃の運動や酸分泌などは、自律神経や脳神経の支配を受けます。ストレスや感情的な刺激で、消化不良などの症状が出ることがあります。例えば、突然悲しいことや心配事が起きたときに食欲が落ち、消化がうまくいかなくなるのは、非常によくある現象です。
キャベツ、ブロッコリーを継続して食べるのがおすすめ
胃炎の治療薬としては、胃酸分泌を抑えて胃内の酸度を下げる薬剤などを用います。自然の食品では、胃の保護に良いキャベツ、ブロッコリーなどを継続して食べるのがおすすめです。ブロッコリーのビタミンKは、すでに損傷した胃粘膜の再生にも役立ちます。最近は、塩分摂取による胃炎は減っている一方で、コーヒーなどのカフェイン飲料や加工食品による胃炎リスクが高まっています。胃炎の予防・治療でも、食品選びが重要です。一方、消化不良、みぞおちの痛み、胸やけなどは、胃がんでもみられる症状です。消化器内科の医師に相談することが重要です。