「ゆでると、より香ばしい」――9月だけ味わえる「このナッツ」、血管にも良い?

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生落花生はオレイン酸・リノール酸に加え、たんぱく質・食物繊維も豊富

生落花生は十分に乾燥させていない、収穫したての落花生です。乾燥落花生より水分が多く、ゆでるとしっとり柔らかく仕上がります。写真=ChatGPT生成

秋の入り口に市場をのぞくと、土の付いた生落花生が目に入ります。収穫したてで水分を多く含む生落花生は柔らかく、この時期だけの季節の味覚です。さやごとゆでると、もちっとした食感とほのかな甘みが楽しめます。

ナッツのようでいて……植物学的にはマメ科の落花生

落花生は名前や食感からナッツ類に分類されがちですが、植物学的にはエンドウ豆や大豆と同じマメ科植物です。生落花生は十分に乾燥させていない収穫直後の落花生で、乾燥落花生より水分が多く、ゆでるとしっとり柔らかくなります。

国内ではおおむね晩夏から秋の収穫期に出回り、特に9月の市場で多く見かけます。さやが硬く、網目がはっきりしていて、振っても中身が大きくカラカラと鳴りにくいものが、実入りの良い生落花生です。

不飽和脂肪酸と植物性たんぱく質……血管の健康を支える

落花生には、オレイン酸やリノール酸をはじめとする不飽和脂肪酸が含まれています。飽和脂肪の多い間食の代わりに適量を取り入れれば、血中コレステロールの管理や心血管の健康に役立つ可能性があります。ポイントは落花生を「増やす」ことではなく、菓子や加工肉などを置き換える食べ方です。

植物性たんぱく質と食物繊維も含まれているため、間食にすると満腹感が得られます。さらに、ナイアシン、葉酸、ビタミンE、マグネシウムなど、さまざまな栄養素も摂取できます。ゆでる過程で油を加えない点も、炒ったり揚げたりする間食とは異なる利点です。

土は丁寧に洗い……さやごとゆでて香ばしさを引き出す

生落花生はさやの隙間に土が残りやすいため、水に浸して振った後、流水で何度も洗います。鍋に生落花生と、浸る程度の水を入れ、沸騰してから約20~30分ゆでます。火を止めて5~10分蒸らすと、中まで柔らかく火が通ります。

塩味を付けたい場合は、ゆで汁に塩を少量だけ加えます。塩辛くし過ぎるとナトリウム摂取が増えるため、落花生本来の香ばしさを生かす程度が適切です。実の硬さは品種や収穫時期によって異なることがあるため、1粒取り出して火の通り具合を確認します。

ひとつかみ程度で十分……カロリーとアレルギーに注意

生落花生は水分が多いものの、脂質やエネルギーが少ない食品ではありません。口当たりが柔らかく、つい食べ続けやすいため、1回に小さなひとつかみ程度を間食として食べるのが適量です。塩ゆでにした場合は、ゆで汁は飲まず、ほかの塩分の多い食品と一緒に食べるのも避けます。

落花生アレルギーのある人は少量でも強い反応を起こす可能性があるため、食べてはいけません。残った生落花生は水分のため傷みやすいので冷蔵保存し、できるだけ早く食べます。カビ臭がしたり色が変わったりした落花生は、ゆでても安全にはならないため、もったいなくても捨てる必要があります。

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