
中年男性の体型を見ると、 手足は細いのに、なぜかお腹だけがぽっこり出ていることがある。 全体として太っている体型ではないものの、 ウエスト周りに脂肪がつき、腹部だけが目立って前に出ている。 このように体重は正常でも体脂肪が過剰な状態を「隠れ肥満」と呼ぶ。 一般に男性の体脂肪率が 25% 以上の場合、 隠れ肥満に該当する。 中年男性の隠れ肥満を招く 3つの原因と対処法を確認しよう。
◆ たんぱく質摂取不足による筋肉量の低下
関連研究によると、良質な動物性たんぱく質の摂取と腹部肥満には関連がある。 フィットネスの専門家は一般に、体重 1ポンド(約 450g)あたり、たんぱく質 0.75g の摂取を推奨している。 隠れ肥満の人に多い特徴の一つは、筋肉量が少ないことだ。1日の消費カロリーのうち 40%は筋肉で消費される。 筋肉が多いほど基礎代謝量が上がり、カロリー消費を増やせる。 たんぱく質が不足すると筋肉量が減り、 隠れ肥満になりやすい。
◆ GI(血糖指数)の高い炭水化物の摂りすぎ
炭水化物を多く摂るとインスリン抵抗性が高まり、隠れ肥満につながると考えられがちだ。 ただし、必ずしもそうとは限らない。 問題は摂取する炭水化物の種類にある。 炭水化物の「質」が決定的に重要だ。 比較的GI(血糖指数)の高い炭水化物を多く摂ると、 隠れ肥満につながりやすい。
炭水化物を一気に断つのではなく、しばらくはGI(血糖指数)の低い食品を意識しながら、徐々にGI(血糖指数)の高い炭水化物を減らしていく。 同じ量のご飯を食べる場合でも、 GI(血糖指数)の高い白米より玄米のほうが血糖コントロールに良い。 GI(血糖指数)を下げるには、白米より雑穀ご飯、 白いパンより全粒粉パンを選ぶのが効果的だ。
◆ テストステロンの低下で内臓脂肪が増えやすい
中年男性で、お腹だけが目立ってぽっこり出る隠れ肥満が多いのはなぜだろうか。 男性ホルモンである「テストステロン」が低下し、腹部の脂肪が増えるためだ。 これは、内臓脂肪がアンドロゲン受容体を多く持つという事実と関係している。 つまり、 内臓脂肪はテストステロン値に非常に敏感である。 毎日亜鉛を 50mgずつ摂取することも、テストステロンに対するアンドロゲン受容体の親和性を高める方法の一つだ。