アメリカで薬を安く販売する『トランプRX』が始動... セルトリオン・サムスンエピスの薬価引き下げ圧力?

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ヒュミラのバイオシミラーが60%割引販売に注目

アメリカで医薬品販売用ウェブサイト『トランプRX』が公式に始動した。このサイトを通じて、ヒュミラのバイオシミラー『アブリラダ』をオリジナルの60%低い価格で購入できるようになり、同種の薬を販売しているセルトリオンやサムスンバイオエピスの価格の悩みが深まる見込みだ。写真=トランプRXサイトキャプチャ

ドナルド・トランプアメリカ大統領の名前を冠した医薬品販売用ウェブサイト『トランプRX』が最近公式に始動した。アメリカのファイザーが開発したヒュミラのバイオシミラー『アブリラダ』がこのサイトで60%引きの価格で供給される。これにより、競合薬を販売中のセルトリオンやサムスンバイオエピスの市場シェア拡大戦略にも変化があるかもしれないとの見方が示されている。

9日、ロイターとAFP通信などによると、トランプ大統領は5日(現地時間)にホワイトハウスでトランプRXの公式始動を発表し、これを紹介するイベントを開催した。

トランプ大統領は「今夜から最も一般的に使用される数十種類の処方薬をすべての消費者が大幅に割引された価格で購入できるようになる」と強調した。

第2期政権が発足した直後からトランプ大統領が一貫して要求していた『最恵国薬価(MFN)待遇』を自ら勝ち取ったとの評価が出ている。最恵国薬価待遇とは、医薬品ごとに海外主要国の中で最も低い価格で供給される国と同等の基準を適用されることを意味する。

実際、昨年7月、トランプ大統領はアメリカ保健福祉省(HHS)に30日以内に医薬品価格基準を再設定するよう命じる行政命令に署名した。彼は2ヶ月後の9月にグローバル製薬会社(ビッグファーマ)17社に60日以内に薬価引き下げ要求を受け入れる措置を講じるよう圧力を強めた。

昨年10月、アメリカのファイザーとデンマークのノボノルディスクなどはついに白旗を上げた。まずファイザーはトランプRXを通じて一部の特殊医薬品を最大85%まで割引する予定であり、平均して50%の割引率を適用する決定を下した。ノボノルディスクも肥満・糖尿病治療薬の価格を80%以上引き下げると公表した。

このような手続きを経て始動したトランプRXで割引価格が適用される医薬品は40種類以上だ。肥満治療薬『ウィゴビ』や『ゼンバウンド』、糖尿病治療薬『オゼンピック』、女性ホルモン剤『ゴナレフペン』など、一般的に使用頻度が高い代謝および慢性疾患治療薬、女性の健康関連医薬品、希少疾患治療薬が多数含まれている。

問題は、バイオシミラーの中で唯一ファイザーの『アブリラダ』がトランプRXに含まれている点だ。これはアメリカのアッヴィが開発した自己免疫疾患治療薬『ヒュミラ(成分名:アダリムマブ)』のバイオシミラーである。ヒュミラは2022年に212億3700万ドル(当時約27兆6000億ウォン)を記録し、グローバル売上1位を記録した医薬品である。

サムスンバイオエピスのヒュミラバイオシミラー『ハードリマ』とセルトリオンのヒュミラバイオシミラー『ユープライマ』。写真=各社

アメリカでヒュミラのバイオシミラーは2023年下半期から登場した。サムスンバイオエピスとセルトリオンは2023年7月にそれぞれ『ハードリマ』と『ユープライマ』を発売した。この薬は3ヶ月遅れてトランプRXのリストに入ったアブリラダである。このサイトでアブリラダはオリジナル(519ドル)に対して約60%引きの207.6ドル(約30万円)で供給される。

ヒュミラシミラー業界の関係者は「トランプ政権の要求にファイザーが出した回答にアブリラダが含まれていたため、トランプRXに入ったと予想される」と述べ、「市場シェアが大きくない点から、ファイザーが象徴的にアブリラダを入れたのか、トランプ政権の要求の中で言及されていた薬物なのかは分からない」と説明した。トランプRX内で初めて医薬品リストにアブリラダが登録された理由を把握するのは難しいという意味だ。

ブルームバーグ通信とダオル投資証券によると、ヒュミラのバイオシミラー開発企業は市場シェア拡大に苦労している。昨年5月時点でアッヴィのヒュミラと『ヒュミラCF(クエン酸を排除して痛みを軽減した新製品)』の市場シェアは75.9%と集計された。当時ハードリマが市場シェア9.7%で同種シミラー製品の中で1位だった。ユープライマやアブリラダの市場シェアは1%前後にとどまった。

しかし、ヒュミラの代替処方が可能なアブリラダの価格が大幅に下がることで、その競争力が高まる可能性があるとの見方が出ている。実際、アブリラダやハードリマ、ユープライマなどはすべてアメリカで相互交換性の地位を承認されている。この地位を得ると、医師がオリジナル薬を処方しても薬局で代替調剤ができるようになる。

業界ではアブリラダのようにヒュミラのバイオシミラーが追加でトランプRXに名前を連ねるか、今後どのバイオシミラーがリストに追加されるかなども全く分からないという立場だ。

別のヒュミラシミラー業界の関係者は「現在のアメリカの状況を速断するのは難しい」とし、「まずビッグファーマを中心にトランプ政権の要求があり、その中に我々と重なる薬物が出てくるかは不明だ。しばらくはアブリラダの価格変動がもたらす影響を見守りながら販売戦略を練っていくつもりだ」と述べた。

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