
歌手のIU(33)と俳優のイ・ジョンソク(37)が破局後、そろって大きく変わったビジュアルを披露し、話題になっている。
イ・ジョンソクは最近、自身のソーシャルメディア(SNS)に海辺で撮影した写真を投稿した。青い海と空、白い雲、虹を背景に、ビーチで休暇を楽しむ様子だ。短パンにノースリーブ、半袖Tシャツ姿のイ・ジョンソクは、以前よりバルクアップしたように見えた。長身でスリムな体型から、広くなった肩幅とたくましくなった体つき、柔らかくなったあごのラインが目を引いた。
同じ日、IUは新デジタルシングル『この星から』のリリースを控え、コンセプト写真を公開した。ボブヘアへの変身が話題となった。ロングヘアが落ち着いた女性らしさを感じさせたとすれば、ばっさり切ったボブのIUは清純さと神秘さを併せ持っていた。以前よりさらに痩せたように、やつれて見える面もあった。IUの場合は新曲コンセプトに合わせた変化とみられるが、折しも同じ日に変化した2人の姿が並んで公開され、視線が集まった。
IUとイ・ジョンソクは2022年12月に交際を認め、今年7月に「良い同僚として残ることにした」として、4年の交際に終止符を打ったと伝えた。2人の変化が破局と直接関係しているかは分からないが、一般に恋人と別れた後、ヘアスタイルや服装を変えたり、運動を始めたりする人は少なくない。別れの後に外見を変えたくなるのは、なぜなのだろうか。

別れの後に外見を変える理由……揺らいだ「自分」を取り戻すプロセス
別れの後に外見を変える行動は、単に元恋人に変わった姿を見せようとするためだけではない。心理学的には、恋愛の終わりで揺らいだアイデンティティを立て直し、人生の主導権を取り戻そうとするプロセスである可能性がある。
恋愛中は、趣味や人間関係、生活習慣だけでなく、「自分はどんな人間か」という自己認識にも恋人の影響が入り込む。米ノースウェスタン大学の研究チームは、恋人と別れた人では、自分に対する認識が不明確になる「自己概念の明確性の低下」が生じる可能性があり、これが別れの後の心理的苦痛と関連すると明らかにした。つまり別れると、恋人だけでなく、恋人と共に作り上げてきた「自分の一部」まで失ったかのような混乱を感じることがあるという。
ヘアスタイルや服装を変える行動は、こうした混乱の中で、新しい自分を目に見える形で確認する方法になり得る。特にヘアスタイルは、比較的短時間で自分で決めて確かな変化を作れる。「以前の自分とは違う」という象徴的な境界を作り、コントロール感を回復する助けになる。運動で体格を大きくしたり体重を管理したりすることも、新たな目標と生活リズムを作り、達成感を得る方法になり得る。
ただし、髪を切る、運動を始める、旅行に出るなど、変化の仕方は性別よりも個人の性向や環境、普段の関心によって異なり得る。また、外見の変化そのものが、別れを乗り越えたことを意味するわけでもない。

思い出してしまうほど、無理に忘れようとしないほうがよい
別れた直後に悲しみや怒り、虚しさ、睡眠・食欲の変化が現れるのは自然な反応だ。感情を無理に抑え込むより、「いま喪失を経験している」と認め、十分に悲しむ時間を持つのがよい。ただし、相手のSNSを繰り返し確認したり、過去の出来事を何度も振り返ったりする行動は、苦痛を長引かせることがある。
2025年に国際学術誌《フロンティアズ・イン・サイキアトリー(Frontiers in Psychiatry)》に掲載された研究によると、別れた状況を繰り返し振り返る「反すう」に陥り、つらい感情や現実を避けようとするほど、情緒的な困難が大きいことが示された。一方、前向きな姿勢を保ちながら乱れた生活リズムを整えるなど、自分が変えられることに集中した人は、別れの後の日常によりうまく適応する様子が見られた。
虚しさを和らげるには、まず睡眠と食事の時間をできる限り一定に保つ必要がある。軽い散歩や筋力トレーニングなどで体を動かし、1人で抱え込まず家族や友人と感情を共有することも助けになる。元恋人のSNSや写真が感情を刺激し続けるなら、一定期間通知を切ったり、目に入らない場所に整理したりする方法もよい。新しい趣味や予定を作ることは、恋人と過ごしていた時間に生じた空白を、新しい日常で埋めるのに役立つ。
別れから得たことや、今後望む関係を文章にまとめてみるのも一つの方法だ。米国心理学会が紹介した研究によると、別れの否定的な面だけを反芻するのではなく、その経験から得た肯定的な部分を文章で表現してみた人では、比較的ポジティブな感情が多く見られた。