35歳超は帝王切開が安全? 「経腟分娩の方が合併症は低く回復も早い」

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[K-ベスト病院リーダーの健康学]キム・ドンジュ セントマリー女性病院長

キム・ドンジュ セントマリー女性病院長は「不妊かどうか、ハイリスク妊娠かどうかは、年齢だけで一律に判断できません。妊婦さんの健康状態や基礎疾患など、さまざまな要因を総合的に評価することが重要です」と話した。写真=ウォン・ジョンヒョク記者
キム・ドンジュ セントマリー女性病院長は「不妊かどうか、ハイリスク妊娠かどうかは、年齢だけで一律に判断できません。妊婦さんの健康状態や基礎疾患など、さまざまな要因を総合的に評価することが重要です」と話した。写真=ウォン・ジョンヒョク記者

少子化と高齢化が深刻化するなか、結婚や出産の時期が遅れ、不妊診療を受ける夫婦も増えている。妊婦の平均年齢が上がるのに伴い、ハイリスク妊娠のケースも増加し、専門的な産前管理の重要性が一段と高まっている。

こうした医療環境の変化を受け、京畿道の西水原圏にある地域拠点の産婦人科、セントマリー女性病院は2023年、独立した不妊クリニックを開設し、不妊診療の体制を強化した。キム院長は「不妊を訴える患者さんが着実に増え、より体系的で専門的な診療システムが必要になりました」と説明した。

医学的に不妊とは、避妊をせずに通常の夫婦生活を1年以上続けても妊娠しない状態を指す。ただし35歳以上の女性は、年齢が上がるほど妊娠の可能性が低下するため、6カ月以上妊娠しない場合は不妊評価を開始することが推奨される。

キム院長は「不妊治療は早く始めるほど有利ですが、適切な時期を逃すご夫婦が多い」と指摘し、「女性の年齢と妊娠を試みた期間を総合的に考慮して治療計画を立てます」と述べた。 

–不妊治療は何回まで再挑戦できますか。治療に失敗した後、また試しても健康に無理はありませんか。 

「医学的には、不妊治療の回数に制限はありません。ただし、患者さんの全身状態や卵巣の回復の程度を十分に確認しながら治療を進める必要があります。何度か再挑戦しても健康に大きな負担が生じるわけではありませんが、精神的な疲労やストレスが蓄積することがあります。回数にとらわれるより、体調を十分に回復させ、気持ちに余裕を持つことが治療の助けになります。」 

–苦労して妊娠に成功した後も、ハイリスク妊娠で大変な思いをする方もいるようです。特に高齢妊娠が増え、これを心配する妊婦さんも多いのですが、満35歳以上なら全員がハイリスク妊婦に当たるのでしょうか。 

「ハイリスク妊娠は年齢だけで決まるものではありません。高齢妊娠(満35歳以上の初産婦)に加え、高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある場合、早産リスク、切迫流産または流産歴がある場合子宮筋腫や子宮奇形、前置胎盤、羊水過多・羊水過少、双胎以上の多胎妊娠なども、ハイリスク妊娠に該当し得ます。逆に35歳以上でも、こうしたリスク要因がなければハイリスク妊婦に分類されないこともあります。医学の進歩で平均寿命が延び、生物学的年齢も若くなっているため、満35歳という基準を絶対視する必要はありません。」 

–満35歳を超えると、経腟分娩より帝王切開の方が安全だという話もありますが、本当ですか。 

「そうではありません。年齢が高いという理由だけで、帝王切開の方が安全ということはありません。経腟分娩は産後の回復が早く、高齢の産婦さんでも合併症の発生リスクは帝王切開よりはるかに低いです。帝王切開は、最初から経腟分娩が難しい場合や、経腟分娩を試みると産婦と胎児の生命に危険が予想される場合に行います。高齢妊娠であっても、前置胎盤や骨盤位、胎児機能不全などの医学的適応がなければ、十分に経腟分娩を試みることができます。ただし緊急事態に備え、直ちに帝王切開へ切り替えられる医療スタッフと設備を備えた病院で分娩することが安全です。」

–予定日より早く生まれる早産も、多くの妊婦さんが心配する点です。早産は何週から比較的「安全な出産」と見なせるのでしょうか。前駆陣痛と早産のサインはどう見分ければよいですか。 

「一般に妊娠34週を超えると、胎児の肺がかなり成熟し、出生後の呼吸器合併症のリスクが大きく下がります。35〜36週を超えると、ほとんど安全な時期と見ます。前駆陣痛は、おなかが張ったり痛みがあったりしても間隔が一定ではなく、強さもばらつきます。一方、早産のサインは規則的な陣痛が繰り返されたり、腟出血、骨盤が下に抜けるような圧迫感が徐々に強まったりする形で現れることがあります。病院では超音波で子宮頸管長を測定し、正常より短い場合は早産リスクが高いと判断します。」

–出産後100日間で、産婦さんが最も注意すべき健康のサインは何でしょうか。 

「出産後は、子宮から排出される血液や粘液、子宮内膜組織などが混ざった分泌物や子宮出血、それに伴う貧血の有無を注意深く観察する必要があります。帝王切開の産婦さんは手術部位の痛みや分泌物を、経腟分娩の産婦さんは会陰部の痛みや腟分泌物のにおいなどを丁寧に確認してください。授乳の過程では、乳房に炎症が起きたり痛みが出たりしていないかも、細かく見ておく必要があります。出産後しばらく時間がたってもむくみが引かない、あるいはむしろ強くなる、特定部位に強い痛みや感覚異常、機能低下が出る場合は、直ちに病院を受診してください。」

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