野菜は生で食べたほうがいい?加熱すると栄養がしっかり吸収される野菜5選

| 入力:

[ヘルススナック]ニンジン、キノコ、トマトなどは加熱するとさらに良い

ニンジンは加熱すると抗酸化作用が高まりやすい。写真=ゲッティイメージズバンク

一般に、野菜は生で食べたほうが栄養素を余すことなく摂取できると考えられがちです。加熱すると栄養素が失われる、という見方があるためです。実際、ビタミンCのように熱に弱い成分は調理過程で減少することがあります。しかし、すべての野菜が生食に適しているわけではありません。野菜の中には、むしろ加熱して食べたほうが栄養素が吸収されやすくなるものもあります。代表的な野菜をまとめました。

◆ 加熱で抗酸化作用が高まりやすいニンジン

ニンジンにはβカロテンをはじめとする抗酸化物質が豊富に含まれており、加熱して調理すると抗酸化能が高まることが知られています。特に油と一緒に炒めると、脂溶性成分の吸収にも役立ちます。

一方、生のニンジンはビタミンCの摂取に有利です。そのため、抗酸化作用を期待する場合は加熱して食べ、フレッシュなビタミンを補いたいときはサラダのように生で食べる、という使い分けが適切です。

◆ 加熱すると安全性が高まり、風味も良くなるキノコ

キノコは生で食べるより、加熱調理してから摂取するほうが安全です。一部の生キノコにはアガリチンなどの成分が含まれることがあり、十分に加熱して食べることが推奨されます。

加熱したキノコは、たんぱく質や食物繊維はもちろん、カリウム、セレン、ビタミンB群、ビタミンDなど多様な栄養素を含みます。加熱の過程で風味も引き立つため、おいしさと栄養の両方を狙えます。

◆ 加熱でリコピンの吸収率が高まるトマト

トマトは生で食べても健康に良い食品ですが、加熱すると抗酸化作用がさらに高まります。特に、トマトの赤い色のもとであるリコピンは、加熱すると体内での吸収率が上がることが知られています。

リコピンは、心血管の健康維持や細胞損傷の抑制に役立つ可能性がある代表的な抗酸化物質です。トマトソースやトマトスープのように、軽く調理した形も良い選択肢になり得ます。

◆ さっと加熱すると栄養の吸収率が良くなるパプリカ

パプリカには、強力な抗酸化成分であるカロテノイドが豊富です。パプリカに熱を加えると細胞壁がやわらかくなり、カロテノイドが体に吸収されやすい形に変わります。

ただし、加熱しすぎるとビタミンCの損失が大きくなるため、強火で短時間炒める、またはさっと湯通しする程度が適切です。特に色の異なるパプリカを一緒に食べると、複数種類の抗酸化成分をバランスよく摂取できます。

◆ 加熱で鉄とカルシウムの吸収率が高まるホウレンソウ

ホウレンソウはビタミンA・K、葉酸、鉄、カリウムなど多様な栄養素を含み、健康的な食事に頻繁に活用されます。生で食べることもありますが、加熱調理を行うことで、より栄養学的なメリットを得られます。

例えば、ホウレンソウをさっと加熱して食べると、鉄とカルシウムの吸収率を高めるのに役立ちます。ただし、長くゆでると栄養素が減少することがあるため、短時間で調理するほうがよいでしょう。

×