洗濯したのに、なぜニオう…タオルや下着は「この温度」で洗うべき?

| 入力:

寝具類は高温で洗うと皮脂などがしっかり除去できる

衣類やタオルを洗濯する際は、生地の種類に加え、汚れの種類などに応じて水温を適切に選ぶ必要がある。 写真=ゲッティイメージズバンク
衣類やタオルを洗濯する際は、生地の種類に加え、汚れの種類などに応じて水温を適切に選ぶ必要がある。 写真=ゲッティイメージズバンク

洗濯した衣類から、湿っぽいようなニオイがする経験は、誰しも一度はあるだろう。風通しのよい場所で乾かしたのにニオう場合、洗い方が適切でなかった可能性がある。衣類やタオルを洗濯する際は、生地の種類に加え、汚れの種類などに応じて水温を適切に選ぶ必要がある。 

中には、冷水にこだわる人もいる。衣類が傷む、あるいは温水を使うのがためらわれる、といった理由からだ。冷水は、ほこりや軽い汚れを落とすのに適している。一方、タオルや綿素材の衣類は、除菌と高い洗浄力を得るため、ぬるま湯程度の温水が推奨される。 

寝具類は高温で洗ってこそ、皮脂などがしっかり落ちる

温洗いが向く代表的なものは寝具類だ。寝具には、睡眠中に皮膚から落ちる角質や皮脂などが混ざる。髪を洗った後、湿った状態で寝ると、枕で細菌やカビが繁殖するリスクもある。一晩のうちに、寝具のほこりや汗、皮脂などが絡み合ってしまう。 

寝具類は、少なくとも2週間に1回は60℃以上で洗うのが望ましい。寝具に生息するヒョウヒダニは、60℃以上の高温で死滅する。体の重要な部位に触れる綿のおむつ、下着なども同様だ。この温度では、細菌の多くが死滅する。 

国微生物学会の学術誌 〈エムスフィア(mSphere)〉 に掲載された実験結果によると、低温で洗濯した後は、大腸菌や黄色ブドウ球菌などが洗濯物から検出された。一方、60℃以上で洗った衣類では、これらの生存率が急激に低下した。感染症予防の観点からリスクが高い人は、高温洗いを検討する必要がある。 

タオルは3040℃が適

タオルを高温で洗うと繊維表面が傷み、タオルがゴワつく。写真=ゲッティイメージズバンク
タオルを高温で洗うと繊維表面が傷み、タオルがゴワつく。写真=ゲッティイメージズバンク

顔や体のすみずみまで使うタオルは、熱いお湯で洗うのがよさそうに思える。だが、答えはそうではない。タオルを高温で洗うと繊維表面が傷み、タオルがゴワつく。とはいえ、冷水で洗うと繊維の奥の汚れや皮脂などが十分に落ちない。 

タオルは、ぬるめの30〜40℃で洗うと洗浄力を高めつつ、繊維の傷みを抑えられる。ただし、このとき柔軟剤を使いすぎると繊維が傷み、タオルが硬くなる。柔軟剤がタオルの繊維をコーティングし、吸水性を低下させてしまうためだ。 

柔軟剤を繰り返し使う習慣の代わりに、すすぎの段階で酢を半カップ入れると、タオルの柔らかさを長く保てる。酢の酸性成分には、繊維表面に残った洗剤カスを中和して除去する働きもある。乾燥の過程で酢のニオイは消えるため、心配する必要はない。 

乾燥方法と洗濯機の清掃も重要

洗濯後の工程も重要だ。洗い方が正しくても、乾燥の段階で湿った環境が長時間続くと、細菌は再び増殖する。風通しのよい場所で完全に乾かすか、乾燥機を使ってこそ、洗濯の効果を保てる。  

より清潔に洗うためには、定期的な洗濯機の清掃も必要だ。洗剤投入口は、週に1回は掃除するのが望ましい。洗剤投入口は常に水分が触れる場所のため、放置すると細菌やカビが発生しやすい。ドラム式洗濯機を使っている場合は、洗濯機の投入口のゴムパッキンもこまめに拭く必要がある。目に見えなくても、ここは漏水を防ぐ構造上、水がたまりやすくカビが生えやすい。乾いた布に中性洗剤などでゴムパッキンを拭いた後、洗い流す。その後、水分が乾くまで乾燥させればよい。 

×