
吸盤式フックは、浴室やキッチンでよく使われます。調理器具やタオル、シャワータオルなどを掛けておくのに便利です。しかし、ある日突然落ちてしまうことも少なくありません。付け直しても数日ももたず、同じことを繰り返す場合もあります。吸盤式フックをきちんと固定するには、どうすればよいのでしょうか。
時間がたつと密着力が弱くなる
釘やネジが不要な吸盤式フックは、壁に穴を開けずにさまざまな物を掛けられるため、壁面の傷みが少ないのが特徴です。賃貸住宅でも手軽に生活の利便性を高められます。浴室タイルのように穴を開けにくい場所にも設置できる点がメリットです。
吸盤式フックは、主にゴムやシリコンなど弾力のある素材で作られた吸盤に、金属またはプラスチックのフックがつながった製品です。吸盤をガラスやタイルなど、滑らかで硬い表面に貼り付けて空気を抜くと、内部の圧力が下がって密着する仕組みを利用して固定されます。
ただ、強く貼り付けても時間がたつとあっけなく落ちてしまうことが多いものです。吸盤の縁と壁面の間に、空気が通る微細な侵入経路ができてしまうためです。吸盤は空気を完全に遮断できてこそ機能します。わずかなすき間が生じると、真空状態が保てなくなります。
まだ新しいフックでも、重い物を掛けると密着力が弱まり、突然落ちることがあります。特に重い物が落下すると、破損やけがにつながる恐れがあります。

吸盤式フックをしっかり固定するには?
吸盤をしっかり固定する方法は、意外と簡単です。まず、吸盤を貼り付ける壁面と吸盤自体のほこりや油分などを、乾いたタオルで拭き取ります。異物があると、空気が通る道ができやすくなります。
次に、吸盤の内側にローションやシャンプーなどを「ごく少量」だけ塗ります。綿棒や指先にほんの少し付け、薄く伸ばすのがポイントです。その後、吸盤を壁面に強く押し付けると、液体が壁面と吸盤の間の見えないすき間を埋めてくれます。このとき、30秒以上手でしっかり押さえることで、液体が全体に均一に広がり、密着力が高まります。
古い吸盤にも使える方法だろうか?
長く使った吸盤は、硬くなったり形が変形したりすることがあります。こうした場合は、熱いお湯に5〜10分ほど浸すと、ゴムが元の形に戻りやすくなります。その後にローションを塗る方法を行えば、新品のように再び使えます。
さらに強い固定が必要なときは、吸盤の縁にスティックのりを塗るのも有効です。ローションよりも持続力がはるかに高い一方、取り外す際に跡が残ることがあるため注意してください。
