「味噌や氷で対処すると悪化することも」…熱傷の名医が語る応急処置の真実

| 入力:

[K-ベスト病院リーダーの健康学]キム・ギョンシク ベスティアン財団 理事長


キム・ギョンシク ベスティアン財団理事長が、コメディドットコムのインタビューで熱傷の応急処置における重要原則を説明している。彼は「氷より流水の冷水、民間療法より迅速な受診が重要だ」と強調した。写真=チェ・スンシク 専門記者
キム・ギョンシク ベスティアン財団理事長が、コメディドットコムのインタビューで熱傷の応急処置における重要原則を説明している。彼は「氷より流水の冷水、民間療法より迅速な受診が重要だ」と強調した。写真=チェ・スンシク 専門記者

熱い汁物が手の甲にこぼれたとき、人はたいてい似た行動を取る。氷を探し、軟膏を塗ろうとし、今でも歯磨き粉や味を思い浮かべる人もいる。だが熱傷は、一瞬の痛みで終わる傷ではない。最初の分をどう過ごすかで、傷の深さや瘢痕、回復の速さまでわり得る。

際、熱傷は高の熱だけでなく、電、化物質、蒸、ホットパックや電毛布のように比較的低い度に長時間さらされる場合にも起こる。また、傷が深くがると、なる皮膚損傷を超えて全身合症につながることがある。

キム・ギョンシク ベスティアン財団理事長は熱傷について「見た目に見える傷だけの問題ではない」と語った。皮膚に水疱ができ、出液が出始めたら、すでに自宅でませられる段階を超えている可能性があり、の熱傷は体液喪失や感染、腎機能低下といった問題まで引き起こし得るという。明はシンプルで明確だった。氷ではなく流水の冷水、民間療法ではなく病院へ。小さな水疱も視してはいけない、ということだ。

-自宅で熱傷を負っても軽く考えることが多い。どの程度から病院での治療が必要か。

「水疱ができたら受診したほうがよいです。爪ほどの大きさでも水ぶくれができたら、家で我慢せず診察を受けるのが安全です」

熱傷は深さによりⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度に分けられる。このうちⅡ度熱傷からは水疱と強い痛みが生じ、感染や瘢痕のリスクも高くなる。顔、手、足、節周など機能的に重要な部位は、範が大きくなくてもより注意が必要だ。特に水疱ができた熱傷や痛みがい熱傷、顔や節部位の熱傷は、による正確な評を受けるのが望ましい。

-熱傷直後、最初に行うべき応置は何か。氷で冷やすのは正しい常識か。

「氷ではありません。少し冷たい水を10〜15分ほど流し続けるのがよいです。持ちいいからといって氷をけると、それも組織をさらに傷めることがあります」

要点は、熱傷部位に残っている熱を素早く逃がすことだ。ただし、冷やしすぎたり、長時間冷却したりすると、かえって組織損傷が大きくなる可能性がある。したがって、熱傷部位は流水の冷水で冷やし、氷を直接てるのは避けたい。傷の上に磨き粉、味油、ジャガイモ、刺激性の消毒を塗る民間療法も、二次感染のリスクがあるためめない。

-冷たい水で冷やした後は、どう観察すべきか。

「最初は水疱が見えなくても、時間がたってからできることがあります。1日くらいはよく見てください。水疱ができたら、その時点で病院に来るべきです」

熱傷は、受傷直後よりも数時間後のほうが態がはっきりすることがある。最初は赤く見えるだけでも、後から水ぶくれができる場合がある。だから痛みがく、灼熱感がい、時間の過とともに水疱ができる、といった場合は受診したほうがよい。水疱は自宅で勝手に破らないのが原則だ。

-熱傷は「傷だけを見る病気ではない」と言うが…。

「範囲くなると水分と電解質が失われ、それを適切に補正できないと腎から問題が起きます。熱傷は傷だけを見る病ではなく、全身をどう管理するかが重要な病です」

小さな熱傷は局所治療が中心だが、広く深い熱傷は話が違う。皮膚バリアが崩れることで体液喪失がえ、感染リスクが高まり、重症ではショックや腎機能低下が起こり得る。特に熱傷では、低血、不整脈、感染、腎機能低下といった合症の管理が重要だ。電傷や化熱傷、吸入熱傷は見た目以上に重症のことがあり、より迅速な診と治療が必要となる。

-診察室でよく見る熱傷事故にはどんなものがあるか。

「熱い湯でやけどする熱湯熱傷が多いですね。ホットパック、電気毛布のような低熱傷も多いです。高の方がになってている間に、同じ場所が長くれて起こるケスもよくあります」

熱傷は、必ずしも火に直接触れて起こるものではない。キム理事長は低熱傷を明しながら「弱火でも肉はける」とたとえた。同じ熱が同じ部位に長くたれば、皮膚は結局損傷するという意味だ。特に高者、糖尿病患者、感が鈍い人は、ホットパックや電毛布による熱傷にづくのがれやすく、より注意が必要である。

-低温熱傷は、なぜ危だと感じにくいのか。

「温度がものすごく高いわけではないから大丈夫だろうと思いがちですが、同じところにたりけると傷みます。だから受診がれることが多いんです」

熱い湯は瞬間的に避けられるが、ホットパックや電気毛布はかいという感のため油しやすい。すると眠っている間、あるいは長時間同じ姿勢をけるうちに、皮膚の深部まで損傷することがある。見た目は小さく見えても、際の深さは想像以上に深いことがある点が、低熱傷の問題だ。

-患者が最も心配するのはやはり瘢痕だ。瘢痕を減らすにはどうすればよいか。

「熱傷瘢痕の管理で最も重要な出発点は、初期の創管理です。創から出液が出て水疱ができるのですが、これを適切に管理できないまま痂皮のように固まってしまうと、かえって皮膚再生を妨げ、結果をくすることがあります」

結局、瘢痕を減らす第一歩は民間療法ではなく、創の深さに合った適切なドレッシングと治療を適切なタイミングで受けることにある。熱傷が治った後は、保湿と紫外線策、つっぱりを減らすケアが重要で、必要にじて迫療法、レ、再建治療へとくことがある。創がよく治ることと、瘢痕が少なくることは必ずしも一致しない。だから回復期のケアも治療の一部として捉えるべきだ。

-熱傷は体だけが傷つく病気ではない、という話もよく聞く。際はどうか。

「ものすごいです。特に重症熱傷の患者さんは、身体の痛みも大きいですが、心のショックも大きい。だから患者さんとたくさん話し、親しみやすく接することが大切です」

熱傷は痛みが強い上に、瘢痕や外見の化、入院治療、社への不安まで重なりやすい。患者にとっては、身体の傷と同じくらい心の傷も長くる。キム理事長が調した「たくさん話すこと」は、なる慰めを超えて、治療過程の重要な一部でもある。

キム理事長の言葉どおり、熱傷は「ちょっとやけどした」で済ませられる傷ではない。小さく見えても治療の方向性がくなることがあり、初期に適切に冷却し、適切なタイミングで受診すれば、瘢痕や後遺症を減らせる可能性も高まる。

熱傷への常識は、思ったよりシンプルだ。氷より水、民間療法より受診、我慢より確認。そのいくつかが、傷の結果を変える。

×