「この薬」の使い過ぎに注意…骨がもろくなり、顔にトラブルの恐れ

| 入力:

ステロイド薬の長期使用で…骨粗しょう症や顔面紅潮のリスク

ステロイド薬を過剰に使用すると、骨粗しょう症、中性脂肪の増加、免疫力の低下、顔面紅潮などを引き起こす可能性がある。写真=ゲッティイメージズバンク

薬を飲んだり塗ったりする際は、常に副作用を意識する必要があります。薬剤師や医師に必ず相談し、使用説明書をよく読んでください。別の病気で同じ薬を重ねて使うと、体内に過剰な量が入ることがあります。薬の使い過ぎは、重い副作用につながりかねません。とくにアレルギーや皮膚疾患の治療に用いられるステロイド薬は、医師・薬剤師と相談したうえで、必ず定量を使用してください。

皮膚炎やかゆみに効果がある一方…過量・長期使用が問題に

猛暑の時期でも、鼻水、くしゃみ、鼻のかゆみ、皮膚のかゆみ、じんましんなどの症状が出ることがあります。アレルギー疾患です。ステロイド薬は、アレルギー性鼻炎や喘息をはじめとするアレルギー疾患治療で重要な薬剤です。内服薬や注射、軟こうなど、さまざまな形で使用できます。炎症による皮膚刺激やかゆみに対しても、ステロイド薬を飲んだり塗布したりします。適切な量であれば治療効果は高い一方、過剰に使用すると問題が生じる可能性があります。

ステロイド薬を長期使用すると…骨粗しょう症の発症リスク

大韓骨代謝学会・疾病管理庁の資料などでは、骨粗しょう症は病気や薬剤によっても発症し得るとしています。カルシウム・ビタミンD不足が骨粗しょう症の一次原因だとすれば、薬剤によるものは二次性骨粗しょう症です。ステロイド系薬剤の投与によって骨に問題が生じ、骨折リスクが高まる可能性があります。主にカルシウム吸収を抑制する高血圧の薬、一部の糖尿病治療薬、非ステロイド性抗炎症鎮痛薬なども、骨粗しょう症のリスクを高めることがあります。

中性脂肪の増加、顔面紅潮…さまざまな副作用とは?

ステロイド薬は、体内の中性脂肪増加の二次的な原因になり得ます。一次原因は、体重増加、飲酒、炭水化物の過剰摂取、糖尿病などです。中性脂肪とコレステロールの数値が高くなると脂質異常症です。血液の健康や血管の状態を見極める指標の一つが中性脂肪値です。また、抗炎症薬であるステロイド製剤などは、顔面紅潮を引き起こしたり悪化させたりすることがあります。皮膚に塗るステロイド軟こうの場合も、長期間使用すると皮膚萎縮や血管拡張などにより顔が赤くなり、つらい思いをすることがあります。

ステロイドの使用などにより免疫力が低下し、感染に弱くなることもあります。突然、皮膚の炎症やアレルギーが出たからといって、使い残したステロイド薬を安易に飲んだり塗ったりしないよう注意が必要です。まずは薬剤師に密に相談することが安全です。

×