
最近、韓国では大腸がん、膵臓がん、前立腺がんが大きく増えている。20年前は目立たなかったがんだ。この間に何が起きたのだろうか。ナムルとご飯中心の食事から、米国・欧州などの欧米型の食事が定着した影響が大きい。赤身肉を頻繁に食べる一方で、野菜・果物の摂取が少なくなりがちだ。大腸がんと前立腺がんは米国・欧州で、がん罹患順位の1~3位に長期間入っている。
大腸がんが急増、毎年3万2000人超…近く韓国で罹患数1位のがんになる見通し
韓国でも欧米型がんの傾向が強まっている。これまで1位を保ってきた胃がんが減少し、欧米型の食事の影響を受けやすい大腸がん、膵臓がん、前立腺がん、乳がんが増えている。動物性脂肪や高カロリー食品中心の食事が影響している。1月に発表された韓国の国家がん登録統計によると、大腸がんは2023年に新規患者が3万2610人発生した。全がんの11.3%で3位。男性1万9156人、女性1万3454人である。大腸がんは近く甲状腺がんなどを上回り、韓国で罹患数1位のがんになるとみられる。
大腸がんの原因、症状は?
国家がん情報センターなどの資料によると、大腸がんは赤身肉(牛肉・豚肉)および加工肉(ハム・ソーセージなど)の過剰摂取、肥満、飲酒、喫煙、遺伝などが影響する。食物繊維(野菜・果物、雑穀など)をあまり摂らないことや、長時間座っている生活など運動不足もリスク要因だ。排便の異常、血便などが突然現れた場合は、大腸がんの可能性も考えられる。日頃から食物繊維を多く摂り、便潜血検査や大腸内視鏡検査による早期検診が推奨される。
膵臓がん:女性患者が多い傾向
早期発見・治療が難しい膵臓がんも急増している。9748人で、全がん罹患の8位だ。男女の患者数に大きな差はない。男性4925人、女性4823人である。喫煙、肥満、糖尿病、飲酒、遺伝などが影響するが、高カロリー・高脂肪の食品の過剰摂取もリスク要因だ。食習慣の変化に伴い、増加傾向が続いている。糖尿病も大きく影響するため、予防・管理に注意したい。腹痛、腰背部痛などが症状だが、自覚した時点ではかなり進行している場合がある。食物繊維を多く摂ることは予防に役立つ。
韓国で最も増加が速いがんは?
前立腺がんは、韓国で最も増加が速いがんである。2023年は2万2640人で、韓国男性の罹患数1位のがんだ。2005年の3749人、2015年の1万212人から爆発的に増えた。米国や英国などでは、前立腺がんは大腸がんと並び男性のがんの1、2位である。前立腺がんも欧米型がんだ。脂肪含有量の高い肉類の摂取を減らし、適正体重を維持すると予防に役立つ。野菜や果物をよく食べ、体をこまめに動かすことが大切だ。家族歴がある場合は、40代から医師に相談して早期検診を受けたい。排尿の異常、血尿などが主な症状である。トマトのリコピン成分は予防に良い。