
コレラワクチン専門企業ユーバイオロジクスが2年連続で純利益を記録し、強い業績成長を見せている。コレラワクチン「ユビコール」製品群の供給拡大が大きな要因である。同社はコレラワクチンを超えて新たな収益源確保のための研究開発(R&D)を拡大し、それに合わせて第3工場の建設を推進する方針だ。競合他社が後発製品を開発していることについては、「今年までは大きな影響はないだろう」と見込んでいる。
ユーバイオロジクスは昨年、単独基準で売上高が約1492億ウォンで、前年度(960億ウォン)比55.4%増加し、営業利益は同期間に76.8%増加した606億ウォンを記録したと2日に公表した。当期純利益は487億ウォンで、前年度(190億ウォン)比156.4%増加した。2年連続で純利益を維持している。
業績を牽引するユビコール、競争製品の登場予告
ユーバイオロジクスの主力事業は「ユビコール(バイアル・経口用)」、「ユビコールプラス(プラスチックチューブ・経口用)」、「ユビコールS(プラスチックチューブ・経口用)」の3種類のコレラワクチン製品群である。これらの製品はアフリカの公共ワクチン市場に独占的に供給されている。
昨年、ユニセフと7200万ドーズ規模のコレラワクチン長期供給契約を結び、そのうち約93%(6700万ドーズ)が医療現場に供給されると予告された。これは2024年に同社が供給するコレラワクチンの規模(約3700万ドーズ)を大きく上回る。
ユーバイオロジクスのコレラワクチン供給拡大は2024年に本格化した。その年、フランスのサノフィのインド子会社である「シャンタバイオテック」が自社のコレラワクチン「サンコル」を公共ワクチン市場から撤退した。公共市場からの売上に比べて入札プロセスなどに投入するコストと時間が非効率的だと判断したためである。これによりユーバイオロジクスはアフリカ内で独占的なコレラワクチン供給者となった。
しかし、ユビコールの公共市場における独占的地位は長くは続かないと見られている。シャンタバイオテックの生産施設を買収したインドのGCBTが昨年10月にサンコルに対して世界保健機関(WHO)の事前適格性評価(PQ)認証を再取得したためである。これは公共ワクチン市場に進出できる地位を確保したことを意味し、ユビコール製品群の対抗馬として再進出する可能性が高まった。
また、昨年上半期にインドのバラトバイオテックが経口用コレラワクチン「ヒルコル(HillChol)」の臨床3相を成功裏に完了したと知られている。この薬剤の本格的な製品供給時期はPQ認証取得手続きを経た後の2027年と見込まれている。
これに関連して、ユーバイオロジクスの関係者は「ユビコールSなどはサンコルに比べて競争力が高い」とし、「またヒルコルは来年から市場に登場することが予告されているため、今年すぐに我々の製品に影響を与えることはないだろう」と述べた。この関係者は「我々の製品の競争力を前面に出して市場性を維持する」と語った。
同社は先月23日にもユニセフと約75億ウォン規模のユビコールS供給契約を締結したと明らかにしている。

第3工場建設推進、新しいワクチン商業化に拍車
ユーバイオロジクスは3日、主要ワクチン候補物質(パイプライン)の商業化を加速するための第3工場建設を推進することを取締役会で決議したと発表した。
昨年の第3四半期の四半期報告書によると、ユーバイオロジクスは△腸チフス菌予防ワクチン「EuTYPH-C(WHO PQ審査進行中)」△5価髄膜球菌予防ワクチン「EuNmCV-5(アフリカ臨床2/3相進行中)」△呼吸器細胞融合ウイルス(RSV)予防ワクチン「EuRSV(国内臨床1相進行中)」△新型コロナウイルス予防ワクチン「ユコバック-19(フィリピン品目許可進行中)」△帯状疱疹予防ワクチン「EuHZV」などのパイプラインに対する商業化及びR&D手続きを進めている。
これに向けてユーバイオロジクスが投資した研究開発費は、昨年の第3四半期累積基準で52億ウォン(政府補助金25億ウォン除外)と集計された。前回、2023~2024年には257億ウォン(政府補助金39億ウォン除外)をR&Dに投入した。
ユーバイオロジクスは2028年までに腸チフスワクチンや髄膜球菌ワクチンなどを、2030年頃には呼吸器細胞融合ウイルスワクチンや帯状疱疹ワクチンなどを市場に投入するという目標を立てている。これに伴う製品生産を賄うために1115億ウォンを段階的に投資して第3工場建設を進める計画だ。
ユーバイオロジクスの関係者は「第3工場はユーバイオロジクスが公衆衛生ワクチン企業を超えて先進市場中心のグローバルワクチン・バイオ医薬品企業に飛躍する転換点となるだろう」とし、「安定した生産能力を基に中長期的な売上の可視性を高め、株主価値の向上につながる構造的成長を実現していく」と述べた。
