
中年になると、以前より疲れやすくなり、お腹が出たり筋肉が減ったりと、体に変化が現れます。意欲が落ちても、単なる加齢や仕事のストレスのせいだと思いがちです。しかし、こうした症状が続くなら、年齢のせいと片付けず、健康状態を確認する必要があります。
考えられるものの一つが、男性ホルモンの減少に関連する「男性更年期」です。男性ホルモンであるテストステロンは加齢とともに徐々に減る傾向があり、その過程で身体機能や性機能の変化を経験する男性もいます。主な症状と診断方法、対処法を見ていきましょう。
筋肉が減り、性欲も低下?…「男性更年期」を疑うサインとは
男性ホルモンのテストステロンは、筋肉量や骨密度の維持、性欲、生殖機能などに関わります。すべての男性に明らかな変化が起こるわけではありませんが、加齢に伴ってテストステロン値が低下すると、筋肉量や性機能などに変化が現れることがあります。
韓国疾病管理庁の資料によると、代表的な「男性更年期を疑う症状」は、性欲の低下、朝立ちの頻度の減少、勃起機能の低下などです。筋肉量や筋力が減り、体脂肪が増えることもあります。疲労感や意欲の低下、集中力の低下を訴える人もいます。以前よりいら立ちやすくなったり、理由もなく気分が落ち込んだりするほか、不安感や気分の波を経験することもあります。
特に腹部肥満は、男性ホルモンの減少とも関連しています。肥満のある男性はテストステロン値が低い可能性があり、体脂肪の増加がホルモンの調節に影響するためです。
ただし、疲労感や腹部肥満、気分の変化には、男性更年期以外にもさまざまな原因があります。睡眠不足やストレスも疲労感や集中力の低下を招きますし、肥満や糖尿病、甲状腺機能の異常などでも似た体の変化が起こります。
一方、性欲の低下や朝立ちの頻度の減少は、テストステロンの不足を疑う上で比較的重要な手掛かりです。こうした症状が続く場合は、専門医を受診して原因を確認するとよいでしょう。
男性更年期が疑われたら?…血液検査でホルモン値を確認
男性更年期が疑われる場合、血液検査でテストステロン値を確認できます。テストステロンの分泌量は一日の中でも変動し、一般に朝は値が高く、時間がたつにつれて低下する傾向があります。そのため、正確な検査結果を得るために、主に午前中に採血します。
2025年、韓国男性健康・加齢学会は、総テストステロン値が3.5ng/mL未満なら男性ホルモンの不足を疑えると示しました。ただし、この数値だけで男性更年期と診断するわけではなく、関連する症状や再検査の結果も併せて確認する必要があります。
検査は午前7~10時に空腹の状態で受けることが推奨されます。前日の睡眠不足や急性の病気によってホルモン値が一時的に低くなることがあるため、別の日に検査を繰り返して結果を確認することが重要です。
検査で低い値が出た場合は、肥満や服用中の薬、併存する病気など、影響し得る要因も確認します。必要に応じて追加のホルモン検査で原因を調べます。したがって、インターネットのセルフチェックで複数の項目に当てはまったり、ホルモン値が一度低く出たりしただけで、すぐに男性ホルモン治療が必要になるわけではありません。

お腹周りの脂肪を減らし、筋トレも…まずは生活習慣の見直しから
男性ホルモンの減少が気になるなら、まず体重、運動、睡眠の習慣を見直しましょう。特に腹部肥満がある場合は、適度に減量し、体を動かす機会を増やすことが役立ちます。減量は代謝面の健康状態を全般的に改善し、肥満に伴って低下したテストステロン値を高めることにもつながる可能性があります。
運動は有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせるとよいでしょう。速歩やサイクリングなどで心肺の健康を保ち、スクワットや腕立て伏せなどの筋力トレーニングで筋肉量の減少を防ぐ方法です。
睡眠も重要です。睡眠不足や睡眠時無呼吸症候群などは、疲労感や性機能の低下に影響することがあります。いびきがひどい、寝てもすっきりしないという場合は、睡眠の状態を確認する必要があります。
症状が続いたり、日常生活に影響が出たりしている場合は、生活習慣の改善とは別に、専門医を受診するとよいでしょう。検査で男性ホルモンの不足が確認されたら、症状や健康状態などを総合的に考慮して治療の必要性を判断できます。