
セルトリオンが米国で発売した皮下注射(SC)製剤の自己免疫疾患治療薬「ジムペントラ」は、今年に入って米国での処方が急速に拡大している。会社側は、ジムペントラが本格的な成長局面に入ったと評価している。
セルトリオンによると、ジムペントラ(一般名:インフリキシマブ、欧州連合での製品名:レムシマSC)の今年1月の処方量は、前年同月比で約3倍に増加した。米国の卸・小売業者に供給された2月の出荷量も、前年同月比で3.5倍以上増えた。
セルトリオンは、有効期限のあるバイオ医薬品という特性上、処方の推移を踏まえて卸・小売業者が発注するため、出荷量の増加は患者の処方増を裏付ける指標になると説明している。セルトリオン米国法人が主導する医療従事者向けの個別最適化マーケティング活動、償還カバレッジの確保、オンライン・オフライン広告などの「3P(provider・payer・patient)ターゲット戦略」が奏功した結果と分析される。
実際、セルトリオンは2024年3月にジムペントラを米国で発売して以降、約1年間にわたり、全米の自己免疫疾患専門医を対象に積極的なコミュニケーション活動を進めてきた。さらに、複数の中・大規模の処方薬給付管理会社(PBM)や保険会社などのフォーミュラリーにジムペントラを収載させた。これにより、保険市場全体の90%超でジムペントラの償還カバレッジを確保した。
加えてセルトリオンは、患者向けのオンライン・オフライン広告でもジムペントラの処方拡大を加速させてきた。米国内での認知度と処方選好を高め、実際の処方拡大につながったとの評価だ。
セルトリオンの関係者は「ジムペントラの処方量は今年1月に前年より3倍以上と大幅に増加したが、2月の出荷量から、この成長が実際の医療機関の需要増に基づくことが確認できた」とし、「医療従事者・保険会社・患者を対象とした『3P戦略』が実質的な成果につながっている。より積極的な営業・マーケティング活動を通じて、ジムペントラの処方拡大と業績成長が継続するよう総力を挙げる」と述べた。
