「レジャーシートを広げてヒラメの刺し身を一切れ」…漢江で「フェクニック」が人気の理由は?

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漢江で刺し身を楽しむ「フェクニック」が人気

漢江に持ち帰りの刺し身を持参し、ピクニックをしながら味わう「フェクニック」が人気を集めています。写真=インスタグラム「46000g」のスクリーンショット

過ごしやすい気候が続き、漢江で刺し身を食べる、いわゆる「フェクニック」が人気を集めています。漢江へのお出かけの定番だったチキンに代わり、刺し身を楽しむことが新たな食文化として広がっています。

フェクニックの定番コースは、ノリャンジン(鷺梁津)水産市場で刺し身を持ち帰り、汝矣島漢江公園やノドゥル島、楊花漢江公園などへ向かうというものです。刺し身に「漢江ラーメン」やお酒を合わせたり、レジャーシートやテーブル、テントを借りて雰囲気を楽しんだりする人もいます。

刺し身や生エビなどを持ち帰り、漢江で味わう様子を収めた投稿も、インターネットやSNSで盛んに共有されています。俳優のアン・ジェヒョンをはじめ、著名な芸能人やインフルエンサーも、フェクニックを楽しむ日常を自身のチャンネルに次々と投稿しています。

ノリャンジンの一部の店舗では、「フェクニックおまかせ」など、フェクニックを楽しむ人向けの専用メニューまで登場しました。流行後はノリャンジンを訪れる人の平均年齢も下がったといわれています。主に40~50代が訪れていた市場に、20~30代の来訪者が増えているというのです。

新しい「体験」に「健康」も…フェクニックが人気の理由

なぜ、フェクニックはこれほど人気なのでしょうか。まず魅力として挙げられるのは、新しい体験ができることです。海辺で夜景を眺めながら刺し身を食べるのは自然なことですが、ソウルの都心にある漢江公園で楽しむ刺し身のピクニックは、それ自体がひと味違う体験です。最近は、こうした「体験」が消費者にお金と時間を使わせる大きな動機になっています。

健康を重視する消費傾向も、人気の理由の一つです。チキンやピザなど、従来の漢江へのお出かけの定番メニューと比べると、刺し身は高たんぱく・低脂肪・低カロリーの代表的な食品です。さらに、体に良い成分であるオメガ3脂肪酸やタウリン、ビタミンなども豊富です。楽しみながら健康を管理する「ヘルシープレジャー(Healthy Pleasure)」を求める20~30代にとって、特別な食体験と健康管理を両立できるフェクニックは魅力的な体験なのです。

一歩間違えば「フェクニックの絶望編」に

ただし、屋外で楽しむだけに注意点も少なくありません。まず、天候に大きく左右されます。雨が降ったり風が強く吹いたりすると、フェクニックを楽しむのは難しくなります。実際、SNSには「フェクニックの絶望編」と題した投稿が数多くあります。強風で刺し身が飛ばされ、ラーメンがすぐに冷めたという声が多く、1時間も持たずに帰ってきたという体験談もあります。

最近、急に冷え込んできたことも気がかりです。冷たい風が吹く屋外で、冷たい刺し身とお酒を口にすることは、思いのほか体に負担をかける可能性があります。フェクニックに出かける際は暖かい服装を心がけ、できれば日が差す時間帯を選ぶとよいでしょう。

また、フェクニックではワインや焼酎などのお酒を飲むことも多いため、肌寒い日は特に注意が必要です。寒い日にお酒を飲むと体が温まったように感じますが、実際に体温が上がるわけではありません。むしろ、飲酒によって深部体温が下がる可能性があります。飲酒後に温かいと錯覚して薄着になったり、屋外に長時間とどまったりすると、低体温症につながるおそれがあるため注意が必要です。

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