
グループALLDAY PROJECTのメンバー、タジャンが大学祭の公演中に客席へ身を投げ、床へ転落する危険な場面があった。
SNSには最近、今月1日に建国大学の学園祭ステージに上がったALLDAY PROJECTの公演映像が投稿された。映像では、タジャンが「クラッシュ」を披露している最中、客席に背を向けたままスタンディングエリア側へ身を投げている。
当時、観客は携帯電話などで公演を撮影していた。突然落下してきたタジャンを観客が受け止めきれず、タジャンは床へ転落した。映像だけで断定は難しいものの、タジャンはステージから客席へ飛び込む「ステージダイビング」を試みた可能性がある。
タジャンは落下直後に体を起こし、警備員の助けを受けてステージ側へ移動した。その後、「ここにいる皆さん、大丈夫ですか。ごめんなさい。けがしていませんよね?」と述べ、観客の安全を確認したうえで公演を続けた。事故につながりかねない状況だったが、大きなけがはなかったとみられる。
ステージダイビング、海外ではよく見られる
ステージダイビングは、パフォーマーがステージから観客席に向かって身を投げる行為を指す。
米国などではロック、パンク、ハードコアの公演を中心によく見られ、国内でも一部の公演で行われている。ただ、こうしたジャンルの公演であっても常に許容されるわけではない。会場の規定や現場の状況によってはステージダイビングを禁止している場所も多く、観客が構えていない状態で突然飛び込めば、パフォーマーと観客の双方がけがをする恐れがある。
歌手が客席に背を向けたまま身を投げると、着地点の状況を確認しにくい。そのため、落ちる前に観客へ合図を出し、できるだけ背が高く体格の良い人が集まっている場所などを狙って飛び込むことが推奨される。
観客が想定していなかったり、受け止めるためのスペースや余裕が不足していたりすると、パフォーマーが床へ転落する可能性がある。逆に、パフォーマーの体重が特定の観客に集中すれば、観客が大きな衝撃を受けて骨折する恐れがある。人が動く中で複数の観客がバランスを崩して倒れ、連鎖的な事故が起きることもあるため注意が必要だ。
実際に頸椎・脊椎骨折の事例も
実際、ステージダイビングで大けがをした事例は複数ある。2024年のバンド「トロフィー・アイズ」の公演では、ボーカルが客席へ飛び込んだ後、女性観客が頸椎骨折と脊椎損傷を負った。
バンド「フィッシュボーン」の公演でも、女性観客が頭蓋骨や鎖骨の骨折など重傷を負った事例が知られている。ラッパーのクーリオはステージダイビングを試みたが、観客が避けたため本人がけがをしたこともあった。
米国のロックやハードコアの公演などでは、最前列の観客は常にステージダイビングに備えるべきだといった暗黙のルールがある。ただ、近年はスマートフォンで動画を撮影しながら観覧する観客が大幅に増え、ステージダイビングがより危険になっているとの指摘も出ている。
