
最近最終回を迎えたTVINGオリジナルドラマ『ユミの細胞たち シーズン3』で、シン・スンロク役として登場したキム・ジェウォンが、「一直線な年下男子」として注目を集めた。だが目を引いたのは、ときめくストーリーだけではない。職場では額を一部見せるヘアスタイル、家では前髪を下ろした姿で、キャラクターの空気感を変えていた。同じ顔でも前髪ひとつで印象が違って見えるのはなぜだろう。日常で参考にできるメンズヘアのスタイリングポイントを見ていこう。
家では前髪あり、スンロクの「わんこ感」を生かした前髪
最近キム・ジェウォンは自身のYouTubeチャンネルで、『ユミの細胞たち シーズン3』撮影現場のビハインド映像を公開した。睡眠を削って撮影に臨んだという彼は、「スンロクは家に帰ると前髪を下ろしている。ちょっと“わんこ感”が出る。犬っぽい友だち」と説明した。キム・ジェウォンの言葉どおり、ドラマの状況によってスンロクの前髪スタイルは変わる。

家のようにリラックスできる場所や、急いで外出する時は、前髪が額全体と眉を覆う「前髪あり(前髪を下ろす)」の状態だった。スンロクが突然ユミのもとへ駆け寄って気持ちを告白する場面や、隙あらばキスのタイミングを狙う姿でも、自然に下ろした前髪を見せていた。
前髪ありは定番で気負わないスタイルのため、親しみやすい雰囲気を出しやすい。ドラマのスンロクも前髪ありにすると、キャラクターの可愛らしさが引き立ち、年下男子のイメージとよく合っている。
会社では前髪上げ、「きちんと感」を足したビジネスヘア
一方スンロクは会社では、額を半分だけ見せた「前髪上げ」スタイルで登場することが多い。分け目を作って額の片側だけを見せる形で、きちんとしていながらも、硬すぎて見えないのが特徴だ。
髪を完全に上げる前髪上げやオールバックは清潔感がある一方、場面によってはやや強く見えることがある。前髪ありは楽だが、フォーマルな場では少しカジュアルに見えることも。スンロクの会社仕様の髪は、前髪ありと完全な前髪上げの中間にある、いわば「ハーフ前髪上げ」(半分だけ上げる)スタイルだ。前髪を全部上げないのでハードルが低く、それでいてよりすっきりした印象になるため、ビジネスヘアの参考にしやすい。

下ろすと柔らかく、流すとくっきり…「前髪」ひとつでなぜ雰囲気が変わる?
同じ人物でも前髪ひとつでキャラクターの質感が違って見えるのは、前髪が顔の印象を左右する要素だからだ。前髪は、視線が留まる位置を変え、余白の見え方を変える。このとき、額と眉の見え方(露出の程度)が全体イメージを分ける基準になる。
前髪ありで額を隠すと、顔の縦の余白が減り、視線が目元に集まって、相対的に柔らかく若々しい印象が作られる。そのため「優しそう」「守ってあげたくなる」「童顔」「親しみやすい年下彼氏」といった雰囲気が強調される。

反対に前髪上げは、額と眉が見えることで顔の骨格がよりはっきり見える。眉のラインが出るため表情も読み取りやすくなり、きちんとした雰囲気が強まる。「清潔感」「大人っぽさ」「信頼感」「仕事ができるビジネスパーソン」といったイメージにつながる。
額を半分だけ見せたスンロクのスタイルは、前髪上げのきちんと感を生かしつつ、完全に流し上げるスタイルよりも負担感を抑えたもの。すっきり洗練された印象を与えながら柔らかさも残るため、最近は男性俳優やアイドルのスタイリングでもよく見かける。

このように前髪の作り方は、シーンに合わせて使い分けられる。お見合い・初対面のように柔らかい印象が必要な時は前髪あり、面接やビジネスの場のようにきちんと感と信頼感が求められる時は前髪上げやハーフ前髪上げを選ぶ、といった具合だ。スンロクも家ではリラックスした可愛らしさを、会社では誠実で整った印象を見せ、ヘアスタイルでキャラクターの温度差を表現したのだろう。
スンロクをそのまま真似するより…自分の顔の「バランス」に合わせて選ぶべき
こうしたヘアスタイルは、顔型によって似合い方が変わる。額が広い、または顔が縦長気味なら、前髪を完全に上げるよりも自然に下ろして縦の余白を減らすのがおすすめだ。逆に丸顔は、前髪を全部覆うよりも分け目を作ったり、額を一部見せたりしたほうが、重たく見えにくい。
スタイリングも重要だ。前髪ありは、ドライ時に前髪をむやみに押さえつけて乾かすのではなく、前側の根元のボリュームを出してから、毛先が額側へ自然に落ちるよう整える。指で軽くほぐして質感を出し、軽めのヘアエッセンスやカールクリームを少量使う。
半分アップスタイルは、まず分け目を決め、ドライヤーの風を分け目の方向へ当てて前髪が片側へ流れるように形を作る。額が一部だけ見えるようボリュームを調整し、少量のワックスやスプレーで毛流れだけを固定する。

前髪上げは、前髪の根元のボリュームが要だ。ドライ時に前髪を上へ持ち上げて乾かし、髪が冷める前に手で形を作って、ワックスやスプレーで固定し、フォルムを保つ。ただし、どのスタイルでも整髪料をつけすぎるとベタついて見えることがあるため、少量ずつ分けて使うのがよい。
また毛量が少ない場合は、無理に前髪上げを作るより、ボリュームを出した分け目スタイルのほうが自然だ。前髪は長さ・厚み・流す方向によって印象が大きく変わるだけに、自分の髪質と顔の「バランス」に合わせて調整することが大切。結局、前髪ありと前髪上げはどちらかが正解というより、顔型とシーンに合わせて選ぶことで、スンロクのように日常で多彩なイメージを演出する助けになる。