唾液の一滴でパーキンソン病・統合失調症を診断する:韓国で技術開発

| schedule 入力:

韓国の研究チーム、唾液サンプル分析プラットフォームを開発…精度93%

血液・脳脊髄液検査などの複雑な手続きを経ることなく、主要な精神疾患を診断できる可能性が開かれた。写真=ゲッティイメージバンク
血液・脳脊髄液検査などの複雑な手続きを経ることなく、主要な精神疾患を診断できる可能性が開かれた。写真=ゲッティイメージバンク

韓国の研究チームが少量の唾液(唾)サンプルを活用して主要な精神疾患を診断できる技術を開発した。

韓国材料研究院・高麗大学バイオ医工学部・カトリック大学聖ビンセント病院の共同研究チームは、てんかん、統合失調症、パーキンソン病などの疾患を簡単に診断できるプラットフォームを開発したと6日に発表した。

従来、これらの疾患を診断するためには脳脊髄液検査や血液検査、または陽電子放出断層撮影(PET)検査などを利用していた。しかし、PET検査は100万ウォン以上の費用がかかる上に放射線被曝の懸念があり、脳脊髄液や血液検査も針を刺す必要があるという欠点があった。

そこで研究チームは、より簡便で身体に損傷を与えない非侵襲的診断の診断法を考案した。神経疾患や脳疾患に現れるタンパク質構造の変化を唾液サンプルを通じて捉える原理である。

パーキンソン病が現れると、脳内のタンパク質の中で「アミロイドベータ」と「タウ」が多く蓄積される。また、てんかん患者は頻繁な発作により細胞がストレスを受け、タンパク質代謝異常が生じる。統合失調症患者にもアミロイドベータタンパク質を調整できない症状がよく見られる。

このように変化したタンパク質は血液に移動し、唾液腺を通じて唾液でも検出される。研究チームが独自に開発したタンパク質信号増幅技術を活用すれば、唾液サンプルに現れたタンパク質構造変化の分析をし、疾患診断に活用することができる。

実際に研究チームがてんかん患者13名、統合失調症21名、パーキンソン病10名の唾液サンプルを健康な対照群23名と比較したところ、全体の診断精度は93.9%と集計された。感度(疾患に陽性の患者を判別する精度)は93.2%、特異度(陰性の正常人を判別する精度)は96.7%であった。

従来のPET検査や脳脊髄液検査が「特定のタンパク質がどれだけ増えたか」を確認するのに対し、今回の研究で考案されたプラットフォームは「タンパク質の構造がどれだけ変わったか」を確認する方式であり、少量の唾液サンプルだけで十分な精度を確保できたというのが研究チームの説明である。

チョン・ホサン高麗大学バイオ医工学部教授は「今回開発したプラットフォームが非侵襲的で低コストであることを考慮すると、臨床現場はもちろん家庭用診断装置に応用できる可能性がある」と評価した。

研究チームは今後の研究を通じて現場で活用可能な診断装置を開発し、技術移転および商業化のための手続きを進める計画である。特に研究で確認した主要指標であるアミロイドベータ・タウタンパク質がアルツハイマー診断に使われる重要なバイオマーカーであることを考慮すると、認知症研究まで領域を拡大できると予想される。

今回の研究結果は材料科学分野で最上位の影響力を認められる国際学術誌 《応用材料(Advanced Materials)》に最近掲載された。

×