[これが本当?] 私が受けようとしている皮膚科の幹細胞注射、‘本物’の幹細胞治療なのか?

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#2. 皮膚科の幹細胞治療を正しく知る

皮膚科の幹細胞注射を受けると、本当に新しい肌が再生されるのだろうか? 写真=AI生成画像

今年で40代半ばに差し掛かったAさん。最近、彼女は鏡の前に立つと、ますます憂鬱になっていた。肌がたるんで、細かいシワが増えたように感じたからだ。『芸能人は年を取っても顔に光があるのに、また私だけが老けていくのか』と思った。

悩んだ末に、思い切って皮膚科の施術を受けることを決心した。熱心に検索していると、ある施術名が目に留まった。それはまさに、『幹細胞注射』。調べてみると、芸能人はもちろん一般人も好んで受ける施術だった。効果が良いのか、昨年の夏にはハリウッドスターのキム・カーダシアンも幹細胞注射を受けるために韓国まで飛んできたそうだ。

Aさんはしばらく悩んだ。最初は『新しい肌が再生されるようだ』という広告文に惹かれたが、なんとなく気が引けた。『本物の幹細胞治療を受けるには日本に行かなければならない』という文章を見た記憶もあった。

『じゃあ、今皮膚科で宣伝している幹細胞注射というのは一体何なのか?』Aさんはふと思った。『私が受けようとしている幹細胞注射は本物の幹細胞治療なのだろうか?』コメディドットコムがAさんの疑問を解明する。

グラフィック=ユン・サンソンデザイナー

Q. 幹細胞治療とは一体何なの? 

幹細胞とは、他の細胞に分化する可能性を持つ細胞だ。この特性を利用して、回復が難しい組織や損傷した部位の機能を復活させ、再生を誘導する治療が幹細胞治療だ。私たちの体が自ら回復できる環境を作るという点で、再生医療の一分野に属する。

幹細胞治療は、皮膚や軟骨、脱毛だけでなく、心臓、糖尿病、神経、網膜、自己免疫疾患など様々な分野で研究されている。国内では2005年の『黄禹錫事件』以降、様々な論争や規制に直面したが、幹細胞治療への関心と需要は依然として高い。

皮膚科で行われる美容目的の幹細胞注射もこの流れで登場した。ただし、この施術で『新しい肌が再生されるような』劇的な効果を期待するのは難しい。この注射には、身体組織再生効果のない幹細胞がごく少量含まれているか、幹細胞から得られた成分を濃縮した抽出物であることがほとんどだ。損傷した肌を幹細胞が直接新しく作る治療というよりは、肌の回復を助ける補助的な施術に近い。これは『幹細胞培養エクソソームクリーム』などで宣伝される化粧品においても同様だ。

Q. 皮膚科の幹細胞注射も種類がいくつかあるけど、やっぱり種類ごとに効果が少し違うのでは? 

皮膚科で一般的に行われる幹細胞注射施術は『血液幹細胞注射』と『脂肪幹細胞注射』の二つに分かれる。しかし、これらの施術が名前の通り幹細胞を直接注入して肌を再生させる治療だとは言い難い。

幹細胞治療を研究してきたソク・ジュン中央大学病院皮膚科教授は、これらの施術が基本的に細胞自体で組織を再生させるというよりは、肌が自ら回復できるように再生環境を整える治療に近いと説明する。

まず、血液幹細胞注射は患者の血液を抜き、遠心分離機で血漿層(PRP)を別に分離した後、これを患者に再注入する方式で行われる。血漿層に濃縮されている血小板や成長因子は、肌の中の線維芽細胞を刺激してコラーゲン合成を促進し、細胞活性化や炎症調整を助けることが知られている。損傷した組織を新しく作るのではなく、回復がうまく行われるように周囲の環境を整える役割に近い。

PRPには幹細胞の一種である造血幹細胞が少量含まれている。しかし、造血幹細胞は血液を作る幹細胞で、軟骨や皮膚、毛髪を再生させる間葉系幹細胞(MSC)とは異なる。つまり、血液幹細胞施術は一般的に期待される幹細胞治療とは効果が明らかに異なる。

グラフィック=ユン・サンソンデザイナー

脂肪幹細胞注射は、患者の腹部や太ももから脂肪を少し抜き出し、そこから『基質血管分画(SVF)』という成分を別に精製して再び肌に注射する施術だ。SVFには再生を促進する支持細胞や細胞外マトリックス、間葉系幹細胞が一部含まれている。これを肌に再注射すると、美容目的の肌組織再生効果が現れる。

ただし、SVFに含まれる間葉系幹細胞も研究室で増殖培養した本物の幹細胞治療薬ではない。脂肪幹細胞施術では、脂肪を抜いた後、培養過程を経ずにすぐに注射する。厳密に言えば、幹細胞として機能する前段階の『脂肪抽出物濃縮液』を利用する施術である。

脂肪幹細胞注射も血液幹細胞注射と同様に一定の効果はあるかもしれないが、人々が一般的に思い描く幹細胞再生治療とは概念とレベルが異なる。

Q. じゃあ、どうして培養幹細胞を使わないの? 

私たちの国では、培養幹細胞治療は基本的に違法だ。国内では重症、難治性疾患患者に限り制限的に許可されており、食品医薬品安全処の許可や臨床試験通過など厳格な手続きを経た場合にのみ使用可能だ。アメリカやヨーロッパもそれぞれ食品医薬品局(FDA)や医薬品機構(EMA)の審査を通過した場合に限り、制限的に培養幹細胞治療を許可している。

一方、日本は2014年に再生医療法を施行し、幹細胞治療の規制を大幅に緩和した。一般の医院でも一定の審査を経れば軽症患者を対象に培養幹細胞施術が可能だ。国内で毎年数万人が幹細胞治療のために日本に遠征する理由だ。ただし、日本でも幹細胞治療に伴う医療事故や副作用の事例が絶えず、国家レベルでも関連規制が徐々に強化される傾向にある。

Q. 皮膚科の幹細胞注射は費用や治療回数は通常どのくらいなの?  

国内の皮膚科の幹細胞治療は抽出方式や容量、投与方式により100万ウォン台から1500万ウォン台まで様々だ。アメリカ、日本など海外でも基本的に1000万ウォンを超える施術がほとんどだ。施術回数は1〜3回程度が一般的で、病院では最低1回以上受けることを推奨する傾向がある。

国内の幹細胞治療費が病院ごとに千差万別な理由は、この治療が非保険施術であるからだ。これは幹細胞治療が安全性、効果などが十分に証明される必要がある領域であることを意味する。

結論: 美容目的で行われる幹細胞治療で『新しい肌が再生される奇跡』を期待するのは無理だ。現在行われている施術でももちろん一定の肌改善効果は期待できるが、費用対効果の面では首をかしげたくなる。まだ治療の効果や長期的な安全性などが十分に検証された段階ではないことも忘れないようにしよう。

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