「映像を見てただただ泣いた」⋯福祉省のうつ病ショートドラマ、1か月で441万ビュー

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福祉省のショートドラマ『妻がうつ病になりました』に描かれたうつ病の実態

昨年12月19日に保健福祉省のYouTubeチャンネルにアップロードされたショートドラマ『妻がうつ病になりました』が公開から1か月で累積視聴回数441万回を記録し、連日話題になっている。写真=YouTube 保健福祉省TV キャプチャ

「意志の問題だよ。何も考えずに生きていれば、うつになったりするのは問題じゃない。」

「ああ、お母さん、うつ病はそんなものじゃないよ。」

うつ病にかかった妻を見守る息子が心配して電話したお母さんに、息子は真剣な表情で答える。うつ病は意志で克服できる一時的な感情ではないと。必要な時には薬も服用し、日常生活を最善を尽くして支えることでやっと克服できる「病」だと。

上記の会話は、保健福祉省が昨年末にYouTubeで公開したショートドラマ『妻がうつ病になりました』に出てくる一場面だ。約22分のこのショートドラマは公開から1か月で累積視聴回数441万回(1月20日現在)を記録し、連日話題になっている。900件を超えるコメントには共感の声が溢れている。動画を視聴した人々は、妻を心を込めて支えるドラマの中の夫に対して「こんな夫は現実にはいない」と自嘲混じりの言葉を吐いたり、「うつ病を本当にうまく表現していると思う」「私も実際にうつ病になったことがあるけど、そばにいる人が本当に大事だ」「この映像を見てただただ泣いた」などの反応が熱い。

このショートドラマが視聴者から大きな共感を得た理由は、うつ病を過剰に描かず、極めて現実的にうまく表現したからだ。ドラマの中でうつ病にかかった妻は、ベッドから出ることも、食事を用意して日光を浴びることも辛いが、それを表に出さないように努力する。妻を心配する夫は、自分なりに気を使っているが、その過程で自分も結局疲れていることを認める。

福祉省側は、映像制作のために精神科専門医から多くの助言と相談を受けたと伝えられている。うつ病の専門家の現実的な考証がドラマのリアリティを生かしたのだ。参考までに、多くの人々に愛されたテレビドラマ『私のアジョシ』や『精神病棟にも朝が来る』、『大丈夫、愛してる』なども精神科専門医の現実的な助言が反映された成果物として知られている。

うつ病とストレス、バーンアウトは明確に異なる

ドラマの中の男性主人公インヒョクの職場の同僚が酔っ払ったインヒョクを彼の妻に連れて行きながら「(上ではみんなうつ病だと言っているけど)私が見る限りストレスだよ」と言っている。写真=YouTube 保健福祉省TV キャプチャ

「私が見る限りストレス、バーンアウトみたいなものだよ。最近、辛くない人なんているの?そう考えたら兄さんと私も実はうつ病だね」と言う職場の同僚に、男性主人公は怒鳴る。

「おい、うつ病とストレスとバーンアウトが同じだと思ってるのか?それなら、なんで別々にあるんだ?」

うつ病のさまざまな側面を淡々と示す今回のショートドラマでは、うつ病がストレスやバーンアウトなどとは明確に異なることを強調している。実際、これは区別が必要な症状だが、多くの人が見過ごしてしまい、最終的に病を得てしまう。

この3つを区別するには「うつな感情がどの程度長く続いているのか」を確認する必要がある。まず、ストレスは一時的に緊張したり不安になる状態で、短い休息や問題解決などで回復が可能だ。バーンアウトはストレスよりも症状が長く現れることがある。ストレスが数週間または数か月続くと無気力な感情に陥ることがある。特にバーンアウトに陥ると仕事に対する意欲が失われる。ただし、バーンアウトは仕事以外の楽しみはまだ残っている状態である可能性があるため、環境や役割などを調整すればある程度克服が可能だ。

しかし、うつ病はその様相が微妙に異なる。悲しみやうつ、虚無感が2週間以上ほぼ毎日続いたり、不眠、食欲不振などの症状が伴う場合は、うつ病を疑う必要がある。通常、バーンアウトがうつ病に進展することが多い。うつ病は休息を取ったり環境を変えたからといって解決されるものではない。

特にうつ病の中でも「気分障害」のような症状は自分で気づくのが難しいため、細心の観察が求められる。穏やかなうつ感が自分も知らないうちに長期間続く気分障害にかかると、どんなことにも興味を持てず、体が頻繁に疲れることがある。このような症状が見つかった場合は、自責の念をやめてうつ病を疑ってみる必要がある。

うつ病は意志の弱さの問題ではなく、治療が必要な「病」

うつ病にかかったときに最も危険なのは、これを「意志の弱さの問題」として片付けることだ。うつ病患者にとって最も危険な言葉は「なんでこんなに苦しんでいるの?なんでそんなに意志が弱いの?」という言葉だ。

精神科専門医たちは「うつ病は意志の問題ではなく、相談や薬物治療などの治療が必要な病だ」と強調する。うつ病は他の病と同様に治療のタイミングを逃すと回復に時間がかかる。体がだるく、意欲喪失の状態が続くなら、死についての想像を繰り返している自分に直面することになるなら、早めに病院に行って正式に診断を受けることが望ましい。

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