「お酒も肉も食べないのに、なぜ脂肪肝?」... 植物性食事で見逃した「この習慣」のせい、何なのか?

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脂肪肝は一般的にお酒や脂っこい食べ物が原因とされていますが、実際には炭水化物の過剰摂取とエネルギー消費不足がより大きな影響を与えます。写真=クリップアートコリア

50代の会社員Aさんはお酒も飲まず、肉の摂取も最小限に抑え、植物性中心の食事を管理してきました。健康には自信がありましたが、最近の健康診断で思いがけない「脂肪肝」の診断を受けました。「お酒も肉も食べないのに、なぜ?」という疑問が浮かびますが、実際にはこのようなケースは珍しくありません。医師たちは、植物性食事そのものよりも炭水化物の比重が高く、タンパク質が不足する食習慣が続く場合、肝臓に脂肪が蓄積される可能性があると説明します。植物性食事だからといって脂肪肝から自由であるわけではありません。むしろ、植物性食事をしている中で見逃しがちな誤った食習慣が脂肪肝を引き起こす可能性があります。

脂肪肝、お酒と肉を食べているからできるという誤解

脂肪肝は肝細胞内に中性脂肪が過度に蓄積された状態を指します。一般的にお酒や脂っこい食べ物が原因とされていますが、実際には炭水化物の過剰摂取とエネルギー消費不足がより大きな影響を与えます。植物性食事をしていても、白米、パン、麺、砂糖が多い加工食品を主に食べると、肝臓では残ったエネルギーを脂肪の形で保存することになります。特に活動量が少ない状態でこのような食事が繰り返されると、肉の摂取の有無にかかわらず脂肪肝につながる可能性があります。つまり、肝臓は「油」よりも「余剰エネルギー」により敏感です。

炭水化物をたくさん食べると危険な理由

植物性食事を始めると、自然に食事の中心が穀物やでんぷん食品に移ることが多いです。タンパク質と脂肪の摂取が減る代わりに、満腹感を得るためにご飯、パン、麺、ジャガイモなどに依存することになります。問題は、このように摂取された炭水化物が使われない場合、肝臓で中性脂肪に変換されるという点です。特に夕方に炭水化物の比重が高い植物性食事を続けると、夜間に肝臓に脂肪が蓄積されやすい環境が作られます。さらに、活動量に対して炭水化物の摂取が多い場合、過剰摂取が繰り返されると危険です。「植物性食事だから大丈夫」という考えが、逆に脂肪肝を育てる背景になる可能性があります。

タンパク質不足、脂肪肝を助長する

植物性食事で最も見逃されがちな部分がタンパク質です。タンパク質は筋肉だけでなく、肝臓で脂肪代謝を調整するのにも重要な役割を果たします。タンパク質の摂取が不足すると、肝臓の脂肪処理能力が低下し、脂肪の蓄積が加速します。豆、豆腐、レンズ豆、ひよこ豆などの植物性タンパク質を十分に摂取しない植物性食事は「低脂肪」ではなく「低代謝」状態を作る可能性があります。肝臓の健康の観点から見ると、タンパク質が不足した植物性食事はむしろ危険要素になる可能性があります。

果物・ナッツも「量」が問題

植物性食事中に果物やナッツを心ゆくまで食べても良いと思う場合も多いです。しかし、果物に含まれる果糖は過剰摂取されると肝臓で脂肪合成につながる可能性があり、ナッツも健康的な脂肪ですがカロリーは非常に高いです。特に1日の推奨量を超えて繰り返し摂取すると、肝臓に負担をかけることになります。自然食品だからといって無制限に安全なわけではありません。肝臓は食べ物のイメージよりも実際の摂取量とエネルギーバランスに対してはるかに敏感に反応します。

植物性食事でも必ず守るべき「肝臓健康の原則」

植物性食事で肝臓の健康を守るためには、いくつかの基本原則が必要です。まず、精製された炭水化物の比重を減らし、全粒穀物と野菜中心の食事を構成する必要があります。毎食植物性タンパク質を一定量含むことも重要です。ここに定期的な運動が加わることで、肝臓に蓄積された脂肪が実際に消費されます。植物性食事は「何を食べないか」の問題ではなく、「総カロリーをどう構成するか」の問題です。植物性食事をしていてもこの原則を守らなければ、脂肪肝は十分に発生する可能性があります。

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