会社員イモ(48)さんは年末の会食で新入社員の20代の社員に焼酎を注ごうとした瞬間、思わず止まってしまった。彼が「今回の一杯は休憩します」と言って焼酎の代わりに水のコップを持ったからだ。そういえば、他のテーブルに座っている若い社員たちの中にも酒の代わりにコーラやサイダー、ノンアルコールビールを飲んでいる人がかなり見受けられた。彼らの中には酒と飲料を交互に飲む人もいた。
いつの間にかこのような状況はもはや珍しくない光景となった。会食文化を好まない若い世代は、たとえ酒の席に参加しても飲みすぎないように努力する傾向がある。酒とノンアルコール飲料を交互に飲むいわゆる『ジブラストライピング』(Zebra Striping)もそのような戦略の一つだ。

最近ビジネスインサイダーなどの外信は「Z世代は二日酔いをなくすために飲酒文化を再定義している」とし、「ジブラストライピングが若い世代の新しい酒文化として定着した」と紹介した。そして「ジブラストライピングは健康と生産性、ウェルビーイングを重視するZ世代が飲みすぎずに社会的経験を維持するための一つの代替手段となった」と伝えた。
国内外の飲食業界でもこのようなトレンドが反映されている。特に『ジブラストライピング』が海外で初めて登場した用語であるため、海外の飲食業界ではより積極的に反応する雰囲気だ。イギリスのメディア『ザ・サン』は6日「MZ世代は過去の世代に比べてアルコールを少なく飲み、ノンアルコール飲料を交互に飲む傾向が高まっている」とし、「ジブラストライピングトレンドを反映するために多くのレストランやバーで関連メニューを拡大し、関連プロモーションを進めている」と伝えた。特にアルコール飲料と交互に飲んだときに味に大きな差がないモクテルやノンアルコールフルーツカクテルなどのメニューが以前より増加している傾向だ。
ジブラストライピング、飲みすぎと二日酔い予防に効果的
ジブラストライピングを試みると、確実に飲む量を半分程度減らすことができる。実際にいくつかの飲酒関連の研究論文では、このような飲酒方法が飲酒量の減少と飲酒速度の調整に役立つと述べている。アルコール摂取量を完全に断つのではなく、飲酒量だけを減らす『ダンプドリンキング(damp drinking)』もこれに似た戦略に該当する。
酒を飲む合間に水やノンアルコール飲料を飲みながら速度を調整すれば脱水を予防し、電解質不均衡問題などによる二日酔いに悩まされることはない。だが水ではなくノンアルコール飲料の中には糖分含量が高い場合が多く、カロリーや血糖が上昇する可能性があるため注意が必要だ。
飲酒量を減らすだけでも健康に役立つ
飲酒量を絶対的に減らすだけでも健康に大きな助けとなる。2024年に国内の研究チームが過飲者2万1011人を対象に行った研究によれば、過飲者がアルコール摂取量を少量または中程度に減らすと心血管疾患の発生リスクを23%減少させることができることが示された。そのほかにも飲酒量を減らすと癌の発生リスクが減少し、肝臓の健康や睡眠の質などを向上させることができる。
もちろん健康に最も良い方法は酒を完全に断つことだ。専門家は「アルコールを少量でも摂取する以上、それによる病気発生のリスクは存在する」とし、「それでも酒を飲まなければならない状況が生じた場合は、自分に合った飲酒量と速度をよく把握し、賢く調整する必要がある」とアドバイスしている。
